[プロ編集者による] 文章上達<秘伝>スクール特別企画 「ネットと無料」ニュース

■現在のトピックは、[雑談からまじめな議論まで](メイン)と[生活や業界の状況]です。
■投稿記事への返信は、メンバー登録後、該当記事の「返信」ボタンをクリックしてください。
■投稿記事への返信でない場合は、いずれかのトピックから、最初(ツリー最上位)の記事の「返信」ボタンをクリックして投稿してください。

  ツリー表示 ┃一覧表示 ┃トピック表示 ┃検索 ┃設定 ┃「ネットと無料」ニュース・ホーム ┃メンバー登録  
1 / 2 ツリー
前へ→

[雑談からまじめな議論まで] 村松恒平 09/11/9(月) 14:33
Re:[雑談からまじめな議論まで] あそびべのはる 09/11/12(木) 14:04
Re:[雑談からまじめな議論まで] 村松 09/11/12(木) 15:29
Re: 興味深く拝見しました。 az 09/11/14(土) 8:12
まぐまぐの変遷と坂本龍一 村松 09/11/14(土) 10:35
坂本龍一さん 村松 09/11/16(月) 17:37
Re:坂本龍一さん az 09/11/19(木) 17:19
Re:坂本龍一さん 村松 09/11/19(木) 21:54
Re:坂本龍一さん Mr.Spice 09/11/19(木) 21:05
Re:坂本龍一さん 村松 09/11/20(金) 11:08
なぜ無料なのに書くのか 井元もとい 09/11/19(木) 20:54
Re:なぜ無料なのに書くのか 村松 09/11/20(金) 11:20
Re:なぜ無料なのに書くのか 井元もとい 09/11/28(土) 19:25
Re:とりとめもなく… Ashita 09/11/19(木) 22:24
Re:とりとめもなく… 村松 09/11/20(金) 11:35
Re:とりとめもなく… Ashita 09/11/20(金) 22:52
Re:とりとめもなく… 村松 09/11/21(土) 13:09
百人書評 Ashita 09/11/22(日) 9:17
Re:百人書評 村松 09/11/22(日) 10:47
Re:百人書評 Ashita 09/11/23(月) 0:10
Re:百人書評 村松 09/11/23(月) 10:24
Re:[雑談からまじめな議論まで] 車とバイク 09/11/20(金) 12:14
Re:[雑談からまじめな議論まで] 村松 09/11/20(金) 14:47
Re:[雑談からまじめな議論まで] 車とバイク 09/11/20(金) 16:19
Re:[雑談からまじめな議論まで] 村松 09/11/20(金) 18:26
Re:[雑談からまじめな議論まで] Ashita 09/11/23(月) 20:49
Re:[雑談からまじめな議論まで] 村松 09/11/24(火) 11:01
Re:[雑談からまじめな議論まで] 車とバイク 09/11/24(火) 16:33
Re:[雑談からまじめな議論まで] Ashita 09/11/25(水) 1:37
Re:[雑談からまじめな議論まで] 車とバイク 09/11/25(水) 16:13
Re:[雑談からまじめな議論まで] Ashita 09/11/25(水) 17:18
Re:[雑談からまじめな議論まで] 車とバイク 09/11/26(木) 11:21
Re:[雑談からまじめな議論まで] 村松 09/11/26(木) 13:19
Re:[雑談からまじめな議論まで] Ashita 09/11/26(木) 13:27
自分にとっての価値 09/11/21(土) 2:11
Re:自分にとっての価値 村松 09/11/21(土) 12:53
Re:自分にとっての価値 火星紳士 09/11/27(金) 1:19
くすみ書房の取り組み 井元もとい 09/11/27(金) 20:43
Re:くすみ書房の取り組み 火星紳士 09/11/28(土) 11:08
Re:自分にとっての価値 09/11/28(土) 4:37
Re:自分にとっての価値 火星紳士 09/11/28(土) 11:50
Re:自分にとっての価値 09/11/28(土) 15:38
思いつき 重い月 09/12/11(金) 17:13
Re:思いつき 村松 09/12/12(土) 20:40
Re:思いつき Ashita 09/12/13(日) 16:23
Re:思いつき 重い月 09/12/13(日) 18:12
Re:思いつき Ashita 09/12/13(日) 23:11
Re:思いつき 重い月 09/12/14(月) 4:16
Re:思いつき Ashita 09/12/14(月) 10:59
Re:思いつき 重い月 09/12/14(月) 16:22
Re:思いつき Ashita 09/12/14(月) 19:05
ガロ読者だった者の価値 井元もとい 09/11/27(金) 20:58
Re:ガロ読者だった者の価値 09/11/28(土) 4:46
漫画やゲームも質が低下しているらしい 井元もとい 09/11/22(日) 14:51
Re:漫画やゲームも質が低下しているらしい 村松 09/11/22(日) 15:23
Re:[雑談からまじめな議論まで] 驟雨二郎 09/11/25(水) 14:46
Re:[雑談からまじめな議論まで] 村松 09/11/25(水) 16:47
一般ブロガー「なーんだ作文って簡単じゃん」 井元もとい 09/11/25(水) 21:53
Re:一般ブロガー「なーんだ作文って簡単じゃん」 村松 09/11/26(木) 13:35
プロライターの心得 井元もとい 09/11/27(金) 19:45
NHK出版『フリー』発売前に全文公開 sachi 09/11/26(木) 20:37
Re:NHK出版『フリー』発売前に全文公開 村松 09/11/27(金) 11:46
Re:NHK出版『フリー』発売前に全文公開 村松 09/11/27(金) 17:35
Re:NHK出版『フリー』読みました 村松 09/12/3(木) 10:44
Re:NHK出版『フリー』読みました Ashita 09/12/14(月) 0:04
Re:NHK出版『フリー』読みました 村松 09/12/14(月) 12:12
Re:[雑談からまじめな議論まで] 紹介 09/12/2(水) 15:16
Re:[雑談からまじめな議論まで] 驟雨二郎 09/12/3(木) 1:05
Re:[雑談からまじめな議論まで] 村松 09/12/5(土) 12:30
読書メーター 第八宇宙速度 09/12/3(木) 14:08
Re:読書メーター 村松 09/12/5(土) 12:43
個人のコンテンツにお金を払う仕組み Ashita 09/12/13(日) 23:38
Re:個人のコンテンツにお金を払う仕組み 村松 09/12/14(月) 12:14
もっとオーガナイズを! 白もじゃ 10/2/1(月) 0:07
Re:もっとオーガナイズを! 村松 10/2/1(月) 19:15

[雑談からまじめな議論まで]
 村松恒平 E-MAIL  - 09/11/9(月) 14:33 -

引用なし
パスワード
   こちらは、メインのトピックです。
投稿は、右の「返信」ボタンをクリックしてください。
投稿者欄は、必須です(ハンドルネーム推奨)。
メールアドレスは必須ですが、非表示可能です。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 あそびべのはる  - 09/11/12(木) 14:04 -

引用なし
パスワード
   ▼村松恒平さん:
>こちらは、メインのトピックです。
>投稿は、右の「返信」ボタンをクリックしてください。
>名前欄には、本名を入力しないようにしてください(ハンドルネーム推奨)。
>メールアドレスは必須ですが、非表示可能です。

 こんにちは、いつもメルマガや「心が大事」のブログを読ませていただいています。私は絵を描いていますが、どちらかといえばモノを考えたり、思索したりすることの方が多い気がします。まぁそのことが私のこころのモチーフといえばカッコよすぎですかね。

 さて、この「ネットと無料」の話は多くの問題が含まれています。生き方とか人生論や哲学まで、まだゆっくり考えてはいないのですが、とりあえず少し前にブログに書いたこととを載せます。的外れであれば笑ってください。

はる 3031
 今たまたまテレビを観たら、クローズアップ現代で「たすけてと言えない30代」などというくらい話をやっていた。なんでも少し前は50代とか60代がリストラにあってホームレスになる場合が多かったんだけれど、最近は30代がけっこう多くなったそうだ。

 まぁ彼らはやる気になれば肉体労働だって何だってやれるんだろうけれど、何というのか生活の質を落とせないとか「負け」を認めたくないとか、かわいそうだと思われたくないとか、こうなったのは自分のせい自己責任だからと考えてしまうから余計に人様に迷惑をかけられないと考えるらしい。だからいいかげんな奴はそうはならない、生活保護でもなんでも申請で来ちゃう人はいいのだな。それが出来ないから隠れてしまうのだ。何かのきっかけで出社拒否、そしてホームレスになってしまう。

 構造的な問題もあるだろうな。仕事としてはほんの少しの頭脳労働者と多くの使い捨ての単純労働者がいればこと足りるという社会になってきたものね。だからそのトップ25%にはいるのに過当競争だな。ただし最近は裕福な家庭育ちでなければそんな学校にも入れないそうだから、ますます格差は広がる一方だろう。

 コンピュータ社会になればなるほど仕事はマニュアル通りになるだろうし、スピードは求められるし、結果も求められる。

 30年も前に何となく漠然と考えていたことが、どうやら本当らしくなってきて最近はまんざら間違っていたのじゃなかったのだなと思って来た。それは仕事についてなんだ。

 今就活とかいって学生が仕事を求めて色んな面接を受けたりしている。新採用が一番買い手が多くてそれにもれると中途採用ということになって5円安になってしまう。だから職種を選ばないで何とか名のある企業へ就職したいというのは人情としてよく分かる。今も意識は我々の頃とさして変わらんだろうと思う。

 私にはどうしてもやりたい仕事がなかった。皆が髪を切って嬉々として就職活動しているのをうらやましくもあり、何故何の抵抗もなく就職できるのか不思議でもあった。だから就職試験など一社もうけなかったし、面接にいったこともない。

 どうしてもやりたい仕事がないなら手に職をつけることだと考えた。今でもそう思う。でとりあえず陶器の工房に弟子入りした事は書いたことがある。

 しかし、その考え方は間違ってはいなかったとは思うのだが、世の中は職人を必要とする生活ではなくなった来たんだな。例えば着る物は海外で作った安いものででも充分に役に立つ。ミシンが上手に使えてもジーンズのすそ上げぐらいにしか使えない。食べるものもどこで作られたか分からんようなレトルトが普通の食卓にのる訳だし、外に行くけばファーストフードやコンビニのお弁当やファミレスのマニュアル通りのレシピがある。味覚はジャンクフードで鍛えられて本物の味がわからない。住もまたどこの国なのか分からないような住宅展示場のようなツバイフォの建物だらけだ。大工はホッチキスのような電動工具で留めてゆく。カンナがけ出来ても使うところがない。

 今のままじゃ農業は勿論だめ、製造業も国内じゃ成り立たないだろう。何か特化したものなら別だけれど、それもやがては下から追いついて越されてしまうだろう。そうなるとはっきり言って今までのような普通の仕事がない。これからもっとそうなるかな。何の手も考えないとね。やがてはコンビニとファミレスとネットショップだけになるだろう。

 ある種の「ルネサンス」のような文化運動が必要じゃないかな。小さい世界、コミュニティを大事にしてその中で実際に手を使って作り出した衣食住の物を大切に使かうという生活、哲学、コンセプト。「お金」に頼らない生活、そういう価値観で計らない生活といのか、そうやって少しずつ「仕事」をもう一度自分達の手に戻す必要があるのじゃないかな。

 老子の話に「小国寡民」という理想郷が描かれています。人口が少なくなることはわるいことではない、国が小さいことは悪いことではない。以下口語訳です。

 「国は小さく住民は少ない(としよう)。軍隊に要する道具はあったとしても使わせないようにし、人民に命をだいじにさせ、遠くへ移住することがないようにさせるならば、船や車はあったところで、それに乗るまでもなく、甲や武器があったところで、それらを並べて見せる機会もない。もう一度、人びとが結んだ縄を(契約に)用いる(太古の)世と(同じく)し、かれらの(まずい)食物をうまいと思わせ、(そまつな)衣服を心地よく感じさせ、(せまい)すまいにおちつかせ、(素朴な)習慣(の生活)を楽しくすごすようにさせる。(そうなれば)隣の国はすぐ見えるところにあって、鶏や犬の鳴く声が聞こえるほどであっても、人民は老いて死ぬまで、(他国の人と)たがいに行き来することもないであろう」

******************
ではまた。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 村松 E-MAIL  - 09/11/12(木) 15:29 -

引用なし
パスワード
   ▼あそびべのはるさん:

こんにちは。

>ある種の「ルネサンス」のような文化運動が必要じゃないかな。小さい世界、コミュニティを大事にしてその中で実際に手を使って作り出した衣食住の物を大切に使かうという生活、哲学、コンセプト。「お金」に頼らない生活、そういう価値観で計らない生活といのか、そうやって少しずつ「仕事」をもう一度自分達の手に戻す必要があるのじゃないかな。

まさにこういうことです。

「小国寡民」、いいですね。

しかし、拡大主義は賛同を得られても、縮小主義はなかなか難しいし、単純には受け入れられないでしょうね。

Re: 興味深く拝見しました。
 az E-MAIL  - 09/11/14(土) 8:12 -

引用なし
パスワード
   村松先生、こんにちは。質問をさせて頂いた者です。
「ネットと無料」について、反響がとても大きかったようで、私も驚いています。

村松先生のコメント、および他の方のご意見も拝読しました。

私もこの件に関しては、文化、経済はもちろんのこと、
「子育て」「教育」から端を発している部分も大きいと思います。

「親の本棚が、将来の子供の本棚」と考えるならば、
今の状況は必然かもしれません。

「本好きな子に育てたい」という知育ブームが本当に功を奏しているのなら、
今頃、日本は、本好き青年でいっぱいのはずですものね。

今も、「読み聞かせ知育教材」は大人気ですけど、
おかしな話だと思います。

ところで、「ネットと無料」について、私が一番シンボリックに感じるのは、
「まぐまぐ」の変遷です。

私も99年から始めたまあまあ古株ですし、
村松先生もその頃から「ホーリーマウンテン」などで活躍されてましたから、
よく記憶されていると思いますけれど、
「まぐまぐ」の辿った歴史を見ると、今の無料文化の行き着く果てを強く感じずにいません。

まだ創始者の速水さんが現役で頑張っておられた頃、
「まぐまぐ」には「読者数の表示」という機能がありませんでした。
数を表示すれば、部数の多いものだけに注目が集まってしまう。
部数の少ないものでも良いものはたくさんあるから、
読者さんが先入観なしにマガジン選びができるように、との配慮でした。

でも、「まぐまぐ」が注目を集め、発行者が爆発的に増えた頃から、
読者数が表示されるようになり、それに伴って、広告色が色濃くなりはじめました。
コツコツ頑張っていた小さいマガジンの発行者がヤル気を失い、
発行部数、購読数ともに加工するにつれ、広告の単価も下がり、
次に運営側が目を付けたのが、「発行者から広告費を取る」というシステムでした。

今は、ベラボーに高い広告費を払った発行者のマガジンが「おすすめ」として優先的に表示され、
お金を払わないマガジンは存在しないにも等しいような感じです。

まさに「金で買ったタイトル」ですよね。

ゆえに、個人がもっと読者を獲得しやすいブログに流れ、
その結果、ますます運営が苦しくなり、発行者の広告代に頼らざるを得なくなっている、
そういう印象があります。

これが本当に、創設時の「まぐまぐ」の描いていた未来図なのだろうか、と。

それなら、発行者から月額数百円の「発行料」を取って、
その代わり、誰でも公平にチャンスが与えられるシステムにすればよかったんじゃないか、
とも思います。

完全なボランティアでもない限り、「無料」で存続できるものなどあり得ないし、
制作者が、広告以外に、真っ当な報酬を回収できるシステムが確立されない限り、
破壊的な現象は歯止めが利かないように感じます。

私は、村松先生の「より単純に強いものを強くしただけ」という言葉が、
今の検索文化を物語っているように思いました。

確かに、Googleをはじめとする検索ツールは、
何億と存在するサイトから、必要な情報を瞬間的にはじき出し、
目の前にズラズラを並べてくれる。

一見、テクノロジーに基づいた、公平な結果に見えますけど、
ユーザーがやっていることは、
無意識的な「数の信奉」であり「弱者の切り捨て」です。

自分は確かな目で情報を選別しているように見えても、
100以下の結果は見ないとしたら、
それはやはり数において劣るものを切り捨てていることに他なりません。

結局のところ、力の作用によって「たえず目に触れる上位の情報」だけを相手に
考察しているのです。

となると、やはりネットにあるのは「強弱」であって、
強いものがより強くなるシステムに他ならないのですよね。今は。

でも、ミュージシャンの坂本龍一さんがこんなことを書いておられました。

坂本龍一さんに聞く ネット時代の音楽表現とは
http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY200812180219.html

 「ネットのおかげで、ぼくはたくさんの人に聞いてもらうことが音楽を作る動機にならないことが逆に分かった。アマチュア時代に戻ったような新鮮な感覚だ。顔の見えない、何をおもしろがるのか分からない大量のユーザーのために音楽を作る必要性を感じない。作りたい音楽があるからやっている。テクノロジーも100%は信用していない。結局はぼく自身の体にしかよりどころはない。自分の耳がどんなメロディーを聴きたいか。それを突き詰めていく」
 
そのフォロー記事

「君たちのためじゃないよ」〜ウェブ歴15年の創作活動(1/3)
http://allatanys.jp/B001/UGC020005120090121COK00214.html 

も面白いです。 
 

数への信奉がある一方、それがキッカケとなって、自分自身に立ち返る人もいる。

これは心強いことだと思います。

あちこちで溜息をつかなくても、もしかしたら、
おかしなシステムは自ずと滅ぶのかもしれません。

まだ「終わり」ではない、と、私は信じているのですが。。

長くなって、ごめんなさい。この話は本当に尽きないですね。。

まぐまぐの変遷と坂本龍一
 村松 E-MAIL  - 09/11/14(土) 10:35 -

引用なし
パスワード
   ▼azさん:

まぐまぐの考察、とても具体的で面白いです。

ネットの歴史と構造そのものですね。

坂本龍一氏関係のリンクも、みんな同じことを感じ、考えているなあ、と思わせます。

内容がわかりやすいようにタイトルを変えてみました。


数と違う原理をどう実現するか、ということを考える時代かもしれません。

しかし、お金の便利さもまた「数」の便利さなので、脱数字は、脱お金なのです。
それを実現するためには、自然の豊かさを新しく利用していくような知恵が必要だと思っています。

坂本龍一さん
 村松 E-MAIL  - 09/11/16(月) 17:37 -

引用なし
パスワード
   しかし、考えてみれば、坂本龍一は功成り名遂げています。
「世界の坂本」であり、金銭的にも、自身の才能発揮機会や作品の発表機会にも、困らないですね。

余裕があっての発言とも言えます。

それでこの種の発言をするというのが、彼の感度の鋭さだと思います。

Re:坂本龍一さん
 az  - 09/11/19(木) 17:19 -

引用なし
パスワード
   >余裕があっての発言とも言えます。

村松先生。お返事ありがとうございました。

坂本さんのお話は、本当にそうですよね。
これだけハッタリ的なことを口にしても、現実的な話、
坂本さんが「古本屋のオヤジ」になったり、
CDが1枚も売れなくなるようなことはあり得ませんもの。

でも、確信犯的に、誰もが抱えているモヤモヤをすらっと代弁するあたりが、
やはりシャープなのでしょうね。

一般人が口にしたら、野菜を投げられるだけでしょうけど・・。

「まぐまぐ」は私にとって、とても革新的な出来事でした。
ああ、やっとこういう時代が来たんだと、心底嬉しかっただけに、
あっという間に、
発行者減→読者減→広告費減→メリット無し発行者減→読者減・・
のデフレスパイラルに陥ってしまったことが残念でなりません。

それに対して、ブログ・ブームは、きっと長く続くでしょう。

アフィリエイトが絡めば、幾ばくかでも費用を回収できる、というのが
ミソだと思います。

が、それだけに、人々の競争も激しく、
「品質」だけで浮かび上がるのはますます難しい一面もあるかもしれませんね。

にもかかわらず、作る側も読む側も、なんだかんだでネットの中に棲み分けして、
いい情報を取る人は、どんどんいい情報を吸収し続けるし、
そうでない人は、いつまでもいい加減な物事に振り回される、
という風になっているのかもしれません。

いろいろ積もる話がいっぱいですが、今回はこのへんで・・。

なぜ無料なのに書くのか
 井元もとい  - 09/11/19(木) 20:54 -

引用なし
パスワード
   良く行くサイトで、内容濃いから「お金払ってもいいかもな」と思っていたサイトの大半が、コミケでサイトネタの同人誌を売ったり、不定期でミニコミ発売したり、電子書籍を始めたりしています。まあ単なる偶然かもしれないのですが。やはりただで膨大なテキストを垂れ流す怖さに気づいたかもしれません。

ただの垂れ流しの最大手の某巨大掲示板群のジョーク系板なんかでも、週刊SPAの「バカサイ」でも通用しそうなギャグが無料で読めます。すごくもったいない気もします。
なんで、ネット職人はこんな所で才能をただで披露してるのか。たぶん承認欲求が強いのではないかと思うのです。狭いところで有名になったり、いくばくかのおあしをいただくより、あそこで「ワロタ」のレスをもらうことが名誉になっているのではないでしょうか。まあ雑誌の投稿欄っても、買わなきゃ読めないわけで。見てる人口は巨大掲示板群の方が多いと思われます。

この部分は追記なのですが、「バカサイ」って原稿料出ないんです。昭和の時代に講談社とマガジンハウスのみ例外的に投稿の原稿料を出していたということだったんですね。上の記述は間違えました。それでも、場所によってはお金を取れそうなギャグを、ただで披露しているということを伝えたかっただけです。

私自身も、三国志板のクソゲースレッドで、リレー小説まがいのことをしていました。リレー小説自体はお金にはなりにくい。では、私はなんでそれにはまっていたのかというと。もう一人の書き手の人が、どう返してくるかが楽しみだったわけです。レスポンスへの欲求です。掲示板に集う方は、レスを楽しみにしてる方が多い。

話は代わって、
ネットって、受け手側の情報発信は、ただなのに、著作権はがんじがらめなんです。たとえば、ある雑誌の人気コーナーを発掘しようにも、著作権者側がうんと言わず。我々下々の者はお上がその気になる(単行本化とか)まで指をくわえて待ってなきゃならない。ということを著作権にうるさい側は説いています。
たぶんネットが、ただを前提とした空間だから、著作権者側は恐れているんだと思います。コピーしたらやりたい放題ですから。でもコピーばかりしてたら疲れる戸思います。
それにネチズンは、漫画や音楽ならただでいくらでも読みたい、聴きたいだろうけど、活字はたとえただでも、ハードカバー一冊をネットで読むのはさすがに疲れると思います。ネットの活字は長文には向かない。
だから大手出版社の恐れているようなことは大々的にはないのではないかと思います。現実のネットでの摘発でも、漫画の中身を公開していた個人のサイト(古本屋か)ぐらいしか知りません。ああ、ウィニーがありましたね。(確かウィニーは映画や音楽が中心だったと思いますが)

不思議なのはアダルトは有料でも仕方ないと思ってる節があります。
やはり人間の欲求に直結しているからでしょうか。

Re:坂本龍一さん
 Mr.Spice E-MAILWEB  - 09/11/19(木) 21:05 -

引用なし
パスワード
   ちょっと話はずれますが…。
坂本龍一はどこかで、そもそもプロフェッショナルが全身全霊を込めて作ったCDと、素人がちょっと歌ってみました的なCDが同じ値段で売られていること自体がおかしい、と言ってました。

Re:坂本龍一さん
 村松 E-MAIL  - 09/11/19(木) 21:54 -

引用なし
パスワード
   ▼azさん:

情報を選別する能力がある人は、よい情報を集めるし、人によって全然違う情報の系を持っていると思いますね。蓄積される情報の格差も出てくると思います。

自分の知りたいことがはっきりしている人には、便利ではあるのです。

しかし、全体になるとまた全然違う流れが生まれますね。

Re:とりとめもなく…
 Ashita  - 09/11/19(木) 22:24 -

引用なし
パスワード
   「ネットと無料」のメルマガ記事、サイト、掲示板を読んで、ここ数日
いろいろと考えてみました。

私は、『1通目のメール』の方が書かれているような環境に住んでいます。
大きな書店に行くチャンスがなくて、ネットで本を購入する機会が増えつつも、
ネットの影響か、久しぶりに訪れてみた書店が、いつのまにかなくなっているのを
知ったりすると、とても寂しい思いをします。

「ネットと無料」と話がそれるかもしれませんが、家電製品なんかでもネットの
情報や価格で選んで、商品だけ店頭で確認とか、販売員さんにさんざん機能などを
質問し、値踏みをしたあげく、ネットで買う、という人は少なくないと思います。
これも「情報はタダ」的な使い方ですよね。
書店も、立ち読みは黙認されているお店が多いですから、立ち読みだけして、
買うのはネットの中古で、ということもあると思います。

これが過ぎると、家電店や書店は商品のショールーム化となってしまいますよね。
車やキッチンなどのショールームであれば、ショールームの運営費はメーカーさん
が出すのでしょうが、家電店や書店がこういった利用をされていると、
なりたたないでしょう。
書店で、背見出しに惹かれて手に取った本の扉を開き、そのまま家に連れて帰り
たくなる本との、思わぬ出会いを愛する私は、こちらのほうも心配です。

ここで、「ネットと無料」のほうに話を移しますが、私は、ネット上に無料の
情報が氾濫していることや、無料の情報だけを漁る人がいるのは、そう責められる
ことだとは思いません。
私もよく無料情報を利用し、とても有難く活用させて頂いていますし、必要で
あれば買うこともあります。

ネットに限らず、自分でろくに調べもせずに、人に何から何まで聞いたり、
年がら年中、悩み相談を持ちかけて来てコメントを求める人は、けっこう私の
周りにいます(笑)。
デパ地下で、試食品のつまみぐいのハシゴをする人が来るようになるから、
デパートでは試食をさせるな、というわけにはいきませんものね。
(ちょっと、例えが違うかな…)

それが、ネット上であろうと、リアルなものであろうと、流通するものが増え
れば、選択肢は増えるわけですし、情報を比較検討するチャンスも増えるという
ことではないのかな、と思うのです。
(ネットの情報をなんでも鵜呑みにする人、内容のよしあしを比べない人、
 見分けがつかない人、というのは、もともと本も読まない人のような気が
 します)

ネットというものが悪用されたり、トラブルのもととなったりということも、
たくさん出てきたいっぽうで、自分の情報や経験を惜しみなく出したり、悩み相談
に対して親身な意見を寄せたり、どれだけ時間をかけたか計り知れない自作の
ソフトをフリーで提供して、その上バージョンアップの対応までされている人が
いるのを見ると、私は、かえって、世の中捨てたもんじゃないな〜、と思います。

文章(小説)でも音楽でも、確かに「亜流の増産」にはなったのでしょうが、
私はネットのおかげで、隠れていた才能が世に出てくるチャンスや窓口が増えた
のではないかとも思います。
逆に、ネットの中からでも商品化されるもの、たくさんの人に支持されるものと、
その他大勢のものは、やはり何かが、どこかが違うんだろうと、気づかされる
きっかけにもなっています。

無料の情報がパソコンで手に入るから、書店に並ぶ本の価値も低く見られる、
というようなご意見もありましたが、だからこそ、プロは亜流の目新しさや手軽さ
などには負けない、その人ならではの価値のあるものを提供しなければならない
のではないでしょうか。

無料で情報や作品を出すことに抵抗のある方も多いでしょうが、宣伝費、参加費
をかけずに、自分の作品を宣伝できる場として、割り切られるのもひとつの
考え方かな、と思います。そこで、「お金も払わないような人」からの、悪意ある
感想やリクエストがあったとしても、平然と無視するという訓練!?として、
乗り越えれば、プロになった時に「お金を払った人」ならではの上から目線!?の
コメントにも同じように対処できるような気がします。

今は、写真や名刺や年賀状の印刷から天然酵母のパン焼きまで、以前はプロに
頼んでいたものが、手軽に家庭でできるようになりました。それでも、プロはプロ
として、印刷業や製パン業をはじめ、いろいろな業界で、「値段優先」で
「違いがわからない」消費者が増えていくなかで、いかに本物の価値を伝えるか、
がんばっていかなければならないのでしょう。

私の夫も建築系の職人ですが、消費者という以前に、元請側の人や会社に、
「値段優先」「違いがわからない」人が増えてきています。それでも、なんとか
他の職人と差をつける努力や工夫をするしかありません。

「世の中に出るに値する才能は、必ず世に出る」と、いつか何かで目にしました。
私の好きな言葉です。

今は、とりあえず出るに値しなくても、ネット上にはいろいろなものが出てきて
しまうわけですが、ネットの海に浮かぶ雑他なものに目をとられているうちに、
底のほうから見たことも無いような生物や鉱物が、ある日、陸にあがって
私たちを魅了してくれることもあるかもしれません…。

Re:坂本龍一さん
 村松 E-MAIL  - 09/11/20(金) 11:08 -

引用なし
パスワード
   ▼Mr.Spiceさん:
>ちょっと話はずれますが…。
>坂本龍一はどこかで、そもそもプロフェッショナルが全身全霊を込めて作ったCDと、素人がちょっと歌ってみました的なCDが同じ値段で売られていること自体がおかしい、と言ってました。

結局、判定者は、売り上げ、数字、大衆なのです。

かつて大衆文学は、純文学より、一段二段低い存在として捉えられていました。

より高尚な世界というものがあって、そこには嘘もあっただろうけれども、本物もあったでしょう。
ところが今は、大衆がすべての判定者になってしまいました。

だから、批評というものも、ほとんど機能しないものになって、商品紹介やタイアップに埋もれてしまいました。

表現の上位下位があやふやになったのは、新しいジャンルが次々に現れて、乱立したからでもありますね。

Re:なぜ無料なのに書くのか
 村松 E-MAIL  - 09/11/20(金) 11:20 -

引用なし
パスワード
   ▼井元もといさん:

書く楽しさ、というのは独立したものなんだよね。

小説を読むのが大好き

自分でも書いたみたい

書くのが楽しい。

発表したらすごくほめられた

プロになれたらいいな

努力・研究・修行をする

賞に応募したり、同人誌をだす

というのがかつての順番であったものが、最近では、そもそも本をそんなに読まない人が
「小説を書いてお金をもうけたーい!」
と、すごくショートカットされています。

つまりお金に換算されないプロセスは、意味がなくなって省略されているのです。

その部分がいちばん栄養があるのに、一攫千金みたいな幻想だけがみんな好きなのです。

Re:とりとめもなく…
 村松 E-MAIL  - 09/11/20(金) 11:35 -

引用なし
パスワード
   ▼Ashitaさん:

「違いがわかる人がいなくなっている」。
この現象があらゆる分野で猛威をふるっています。

編集者でも、同じですね。

結局、等質なものとして扱わないと値段を叩けないので、見ない。そのほうが楽なのかもしれません。
その結果、評価能力自体も一面的でうすっぺらになっていきます。

価格.comの価格比較も、製品が全く同じだから価格競争になります。
表現はそういう一元化の波と戦わなければいけません。

つねに表現者は淘汰されて、本当に良質な才能だけが生き残る戦いをしてきました。
この時代においてもそうでしょう。
だから、絶望しているわけではないし、またネットの恩恵を否定するわけでもないのです。

しかし、全然楽観もできない閉塞感はあって、新しいアクションを起こす必要があるだろうと感じています。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 車とバイク  - 09/11/20(金) 12:14 -

引用なし
パスワード
   本を積極的に読もうともしなかった子供の頃を思い返すと、やっぱり文字だらけであることが嫌だったし、そんな文字だらけであるものが「こんなに分厚いの、嫌、無理」と、中身なんて関係なく、本棚や机に置かれているその物質としての外見からのみ判断していたようなところがありました。読まなかったり本を買わなかったりする理由は、とってもシンプルかもしれない。
本好きになったのは、司馬遼太郎との出会いで、そこからは早かったです。ほんとのめり込む、といった感じでした。だから、ほんとうに面白いものはほっといても、もしくはちょっとしたきっかけで読まれるんじゃないの、と楽観的、かつ厳しい考え方をしています。
売れてるものには売れてるだけの理由があるし、売れないものにもそう。
「売れない、でも中身は本物です」と言ったところで、書いた人自身が、売れて欲しい(目的が報酬であれ、多くの人に表現を知ってもらうためであれ、どちらもであれ)と思うのならば、知恵を働かせ(読者や状況に合わせ)ないといけないだろうし、また書いた人が「中身は本物だから売れなくても構わない」という清貧で良しとする人なら、書くことだけに没頭し、場合によっちゃあ発表すらしないかもしれない。
読者や状況に合わせるのは嫌い、面倒くさい、性格的に受け入れられない、でも買われて広く読んでほしい。「我儘言うな、少しは折れろ」とも言えるし、「本当に全てを満たす方法はないのだろうか?」と考えることもできる。
ネットなんて、ちょっとしたきっかけ、に利用する余地が一杯あると思えて仕方ない。

土地柄、商売人の幼馴染が多いのです。
台湾系日本人のパチンコ屋の息子が豪邸に住んでいるのは子供ながらに理解できていましたが、さば寿司持ち帰り専門の小さい店の息子が小中高大を私立に通ったケースや、二坪ほどのスペースで豆を売ってる店の娘の家が二回新築されたり、ささがきゴボウをメインに山菜なんかを売る店の息子は京大を出てすぐ店の跡を継いでいる、このことがなかなか信じられなくて、盆に開かれた同窓会の折に問い質すと、副業があるわけでも、不動産持ちでも、血筋で食ってるわけでもない。
ホンマもん売って、ホンマもん買い続けてくれた人に誠実で、売上げ落ちたら頭下げて回り、それ繰り返すことで今までやってき、ホンマもん嗜好の人が遠くにいるなら、ネット使って宣伝うって、メール使って商談して、通信販売で利益をあげる。もちろん昔からの馴染みのお客さんのために店頭販売もこれまで通り疎かにしない。それだけのこと、と彼らは言っていた。
ネットは道具であって商品じゃないし、開けっぴろげの情報はただで手に入れることが前提、良いものは形ある状態になっているものを買うという、今まで通りの頭でいたい。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 村松 E-MAIL  - 09/11/20(金) 14:47 -

引用なし
パスワード
   ▼車とバイクさん:

実感に基づいたまっとうな意見であると思います。
また僕としてもネットの情報が有料になることが落としどころであるとは考えていません。

表現は一般の商品と同じでない部分があります。
小説でいえば、商売の部分を編集者が担って、文章書きは、純粋に自分の世界を追求していればいい部分がありました。

その追求は、いま何が流行っているかという商品性とは必ずしも一致しないわけです。

そういう作家の可能性を見抜いてディレクションする、というのが編集者の仕事の重要な一部であったわけです。

しかし、ネットの世界では、編集者が不在に近いです。

したがって作家も、おっしゃるように営業や宣伝の機能も一人で担わなければなりません。
いわゆるSEOのようなことは、ビジネス系の人々が盛んに研究してやっていますから、そういう人々に伍して自分を売り出すのは別の才能です。

だから、今後は求められる才能の形や、世に出て行く経路も変わっていくでしょうね。
その時代の流れは変えられません。

しかし、その中でも時代に流されるばかりではなく、ちょっとばかり立ち止まって考えるべきことがあるかな、と思ってこのサイトを作ったのです。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 車とバイク  - 09/11/20(金) 16:19 -

引用なし
パスワード
   ネットの世界に編集者がいないことの問題は何でしょうか?
質の悪いものが氾濫する、それに慣れてしまった人の評価眼の質が下がる、良いものが良いものと気付かれないまま埋没、つまらないものだけがつまらないものだと気付かれることもなくはびこる世の中になる、といったことでしょうか。

ネットの世界にそういうことが起こるのは、ほっておいてはやはり駄目、行き着くところまでいってしまいそうですか?わたしは今のところ、分からない人はほっときゃ良いじゃん、に近い考え方のようです。
わたし自身は、クリエイティブな仕事をしたことがないので、危機感をそれほど感じ取り切れていないかもしれません。

創造の世界の危機、それは金銭的なことでしょうか?食ってけなくなってるという。
文化的衰退化ということでしょうか?正当なものに対する不当な対価・評価の行く末でしょうか。

なんなんでしょうか。本当に良くつかみきれていません。

例えば、ネットで公開している作品をオンラインで売るとか、自費で本にして売るとか、よく目にしますが、で、作品を試しに読んだりするんですね、言葉は汚いですが、(勝手にやってろ、バーカ)という感想であることが多く、その人がそれ以降続けようが、心配な気持ちにさせられることはないんです。どうせなくなるだろうよ、と思えてるからなんですが、そんなのばかりが生き残る世の中にほんとになっちゃうんですか?

表現の世界ではないですが、先日妻が、「だから百均あかんねん、うっとしわぁ。文房具屋行ってくるわ」と切れないハサミをまっとうなものに買い替えに出かけて行きました。メルマガにもハサミが取り上げられていたこともあって、おかしくなりました。自分の母も、百均からまっとうな方へ戻ったタイプの人間で、いづれの世帯でもこういう感じじゃないの、と思うのは楽観的かな…。←本気で分かってないんです。
今は品定めの時期で、安物の真価をはかっている、のかなと。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 村松 E-MAIL  - 09/11/20(金) 18:26 -

引用なし
パスワード
   ▼車とバイクさん:

>ほっておいてはやはり駄目

ではなくて、ほっておかなくてもダメなのです。
基本的には「手のほどこしようがない」のです。
いっぺんに解決できる何か有効な策があるわけでもなく、それを力のある誰かがやってくれるわけでもないのです。
時代の流れです。
このサイトも蟷螂の斧っぽいところがあります。

では、時代の流れに対して、どうしようというのか、というと、まず事態はなるべく正確に理解したい、それに対して、どう生きていくかなあ、ということを考えたい、ということです。

理解したり、考えたりすることは、今すぐには何も変化をもたらさないけれども、世の中と自分の未来の方向性には少しだけ関わることができるかな、と考えています。

経済的には同じ量、同じ質の仕事のギャラが大幅に切り下げられる状況があらゆるところにあります。
クリエイティブ業とは、結局受注産業なのです。
状況はこれからもっと悪くなると思います。
だからといって、弱った個人を救済することはできないし、同志とつるんで社会運動を起こすということもたぶんないでしょう。
ただ考えて、自分の書くことや行動にフィードバックして行くでしょう。

というわけで、ほっておくことと、こういうサイトを作って発言することには、あまり目に見える効果としての変化はありません。
ただ、こういうサイトを作りたくなる理由が自分の中にはあった、ということです。

この話には、社会的な要素もあれば、経済的なものもあり、精神的なものや技術的なもの、業界的なものも含まれるので、もやもやとしてわかりにくいかと思います。
精密な議論をするには、それぞれを切り分けて、「クリエイターのギャラの切り下げについて」と言うようなツリーにすればいいかもしれませんが、僕個人としては、そういう各論を性急に煮詰めていきたいわけでもないのです。

まず、いろいろな人の声が聞いてみたい。

ネット上に編集者がいないのは、それだけのお金を生まないからで、ただでも小説を書こうという人はいても、ただでも編集をしようという人は少ないです。
要するに編集者は黒衣なので、縁の下の力持ちとしてけっこうな量の仕事をこなすのです。
見えないけれども、それだけの働きがあるのです。

その働きがないのは、新米漁師が魚を取ってきても、それを選別したり、競りにかけたりする仲買人や市場がないのと同じで、商品にならない魚がそこらへんにぶちまけてあって、腐りかけているような感じ、といえばいいかな。

とても全部は論じ切れないので乱暴な比喩ですけど。

でも、またその魚に価値を見つけて商売にする人も出てくるかもしれないし。
いろいろ変化していくので、全体の中でその部分だけをとくにどうのこうのいう気はないのですけど。

Re:とりとめもなく…
 Ashita  - 09/11/20(金) 22:52 -

引用なし
パスワード
   村松様

数日考えたものの、まとまらない内容をそのまま書いてしまったのですが、
返信をいただいて、とてもうれしかったです。有難うございます。

>結局、等質なものとして扱わないと値段を叩けないので、見ない。そのほうが楽なのかもしれません。その結果、評価能力自体も一面的でうすっぺらになっていきます。

なるほど、「評価する」ということ自体、手間ひまがかかりますし、エネルギーもいりますものね。
ましてやお金の受け渡しが絡むとなると、客観性なり、一貫性も要りますし。
今までそんな風に考えてみたことはなかったのですが、あえて、「違いは見ない」
という姿勢なのかも、と思えば納得させられてしまいそうです。

「表現」にはいろいろな形がありますが、音楽や絵画やその他のものと比べると、
なんらかの文章を書く、小説を書く、ということは、とりあえず素人が、
なんの元手も準備もなしに手を出せてしまえますよね。そう思えば、文筆業と
いうのは、「違いのわからない人」そして、「違いをあえて見ない人!?」が
ますます増えていきそうな現実では、いろいろな表現者の中でも、一番大変
なのでしょうね。

この掲示板の中で、あの坂本龍一さんでも、「プロフェッショナルが全身全霊を
込めて作ったCDと、素人がちょっと歌ってみました的なCDが同じ値段で売られて
いること自体がおかしい」とどこかで言ってらっしゃったというコメントが
あって、いろいろな意味で、びっくりしました。

機材や設備でプロとアマの差をつけられそうな音楽よりも、「言葉」という
誰でも同じように使える素材で勝負をしていかなくてはいけない表現者は、
ますます理不尽な思いをされることが多いでしょう。

それでも、私や夫のように、「表現」をしたくても手段が「建築」となれば、
材料や空間など、それなりのものが要りますから、自分の好きなときに、
好きなだけ表現をする、というわけにはいきません。それらを無しに表現できる
手段を選ばれている人が、ちょっぴりうらやましくもあります。
(しかも、設計には「著作権」はありませんから…笑)

それにしても、あえて、こういった、ネットの影響力を上手に使って、
このサイトで問題定義されていることに、何らかの進展をさせたいものです。
私も皆さんの投稿を読ませていただきながら、引き続き考え続けていきたいと
思います。

自分にとっての価値
   - 09/11/21(土) 2:11 -

引用なし
パスワード
   村松さんこんにちは。いつもご活躍を拝見しています。


自分もネットで無料で小説を公開している人種のひとりです。
ネットで無料公開という点については、素人の分際でお金を取るなんてとんでもない、無料で当然、発表できる場があるだけで嬉しい、という気持ちがありました。一生懸命書いたものでもそれは個人的な思い入れの問題なので、客観的にお金を貰えるような内容なのかどうかは別の話。無料であれば気が楽です(無責任の始まりでもありますが)
今は私も紙媒体で出すことがあるので多少なりとも収入を得ていますが、アマチュアでもお金を頂くとなると肩に力が入ります。ただこのあたりの意識は人によりけりで、ネットで公開するそばから「作家でござい」みたいにいい気分になって書いている人も結構いるような気がします(笑)ただ、書く楽しみを個人がそれなりに感じられるという点ではネットは有用だと思っています。


人がお金を払っても手に入れたいものというのは、「自分にとって価値があると感じるもの」ですよね。でもそれは意外と芯のないもので、「本当に必要なもの」「本当に欲しいもの」ですらなかったりします。例を挙げれば村上○樹が好きだから買うのではなく、話題になっているから、ベストセラーだから、有名だから、読んでいないと恥ずかしいから買う…みたいな、いわゆる流行のブランドバッグを買うような感覚もあるのではと(村上○樹はどうも性に合わないので読みませんが売れる理由はあるのでしょう)
先頃、人気漫画家の手がけた表紙で太宰の「人間失格」がバカ売れしたようで、個人的には漫画やラノベばかり読んでたような人が純文学に触れる機会になったのではと肯定的なんですが、それを機に他の太宰作品や作家の本を読んでみようという人がどれくらいいたかはわかりません(笑)
それにしても踊らされすぎじゃないでしょうか。多くの人は、価値観を自分以外のものに左右されすぎていると感じます。


ですから、私にとってはやはり「売れているもの=良い作品」ではありません。売れるものは、当然質の良いものもありますが、キャッチーだったり戦略的に成功しただけのものも大いに含まれていると思うので。


「文芸」は文字通り芸術のひとつだと思います。絵画やデザイナーの一点ものと同じようなものと考えていますが、複製できるので本屋では他の本と同価格で並べることができる。読み手にしてみればありがたい限りなのですが、流動的な価値観の中に生きている人や価値=価格な人にはその価値がわかり辛いのかもしれません。その中で、無料は逆に無料という価値があるのでしょうね。


周囲にも残念ながらラノベ好きが蔓延していて、文学の話ができる友達は限られています。でも仕方がないのかなぁとも思います。仕事でみんな疲れていて難しい本は読めないとか読みたくないとか(笑)でも純文学の好きな人種もゼロにはなりませんよね。
自分で書いていてナンですが、ネットで無料公開されているものはやはり素人の趣味の域を抜け出せておらず、素晴らしい作品があったとして出逢うのが奇跡です。そして良い作品なら尚更ネットではなく紙で読みたい。こういう人間もいなくはならないので、村松さんの仰るように、ネットや出版業界は新たな局面を迎えていくんじゃないかなぁと思います。


ネットは創作を発表できる場と書き続けるきっかけをくれましたが、ネットは所詮はツールだと思います。便利なものなら上手に利用したほうがいいに決まってますが、振り回されるぐらいなら近付かないほうがいいくらい。なくたって別に困らないってわかっているんです、今までずっとなかったんだから(笑)でも買い物ひとつにしろ、確実に生活に食い込んでしまっているなぁと感じる日々です。

Re:自分にとっての価値
 村松 E-MAIL  - 09/11/21(土) 12:53 -

引用なし
パスワード
   ▼華さん:

>私にとってはやはり「売れているもの=良い作品」ではありません。

そうなのです。
いわゆる一人勝ちの状況というのは、どんどん加速していますね。

編集者は、自分の作りたい本と売れそうな本のせめぎあいの中で企画を考えていた部分があるのですが、今は本当にわかりやすい売れ線でないと、会議に通りません。

売れ線を狙って売れないというのがいちばんさびしいのですけどね(笑)。


表現物はよりインディペンデントな、小規模流通を目指すのかもしれません。
しかし、本というものは3,000部くらいは刷らないと趣味の領域を出ません。

中規模以上の出版社であれば、3,000部というのは少なくてバカにしていた部数ですが、いま、その部数がなかなか売れないですね。

Re:とりとめもなく…
 村松 E-MAIL  - 09/11/21(土) 13:09 -

引用なし
パスワード
   ▼Ashitaさん:

結局評価といういちばん人にしかできない機能を手放すことでシステムや合理化が成り立っているのです。

ブックオフも、旧来の古書の価値評価というものを捨てたところで、マニュアル化できたでしょう。

建築は、法律や施主、素材など外のものに縛られることが多いですね。

文章は自由ですが、自由なわりにみんな何かをお手本にして同じようなものを書いている。
それがつまらんですね。

百人書評
 Ashita  - 09/11/22(日) 9:17 -

引用なし
パスワード
   ここのところ、このサイトや<秘伝>メルマガを読んでは、ネットと無料について
考えていますが、昨日また、思いついたことがありました。

私は、創刊された年に何冊か読んで以来、すっかりごぶさたですが、
『ダ・ヴィンチ』という雑誌に百人書評、というのがありましたよね。

私は面白い企画だな、と思ったのですが、題材にされるのが、毎号一冊だけ
でしたし、自分にとってあまり興味の持てない本だったりして、書評に
参加したことはありません。

今回、こういった書評を寄せ合うということを、ネットならではのスペースの
制約の無さをいかして、、一冊でなく、何冊でも題材にしておこなえば、
面白いのではないかな、と思いました。

すでに、Amazonでは、各商品に「読者レビュー」という欄があって、私は、
本を買うかどうかの判断の参考にするだけでなく、たった今、自分が読んだ本を
他の人がどのような感想を持ったのかを見たり、興味深いレビューを書いて
いらっしゃる方が、他にどのような本を読んでいるのかを、調べたりするのにも
利用しています。

レビューを読んでいると、同じ本でも、賛否両論があって、自分が読んだら、
どちらの感想を持つのだろう、という興味からその本を買ってみて、さらに、
その感想をレビューに投稿してみたり。

特に惹かれるレビュアーのプロフィールは「お気に入り」に登録して、じっくり
その方の読書の履歴をたどり、そこから「こんな本を読みたかった!」と思える
ような本との出会いがあったりもします。
立ち読みとはまた別の、面白い本の探し方ともいえます。

「ネットの中には編集者がいない。」ということですが、せめて、いろいろな人が
同じ本の書評を語り合い、文章の奥深い味わい方、本から読み取るものや
視点などの多様性、違いを知って切磋琢磨することで、次第に書くという行為にも
向上心や、緊張感ができ、結果、本物の文章が求められることに繋がるのでは
ないかと思います。

取り上げる本を、どのように選ぶかや、書評を投稿したくなるような魅力的な
サイトにするということにも工夫が必要でしょうし、冒頭にすでに書いたように、
その本に興味が持てなければ、結局は人の書評も読まないし、読むことより
書くほうにばかり先走る人に対しては、やはり無意味なものかもしれませんが…。

Re:百人書評
 村松 E-MAIL  - 09/11/22(日) 10:47 -

引用なし
パスワード
   ▼Ashitaさん:

そういう趣旨の書評サイトはいろいろあります。
たださほど力を持っているという話はまだ聞きません。

やがて出てくるかもしれませんが。

力を持てば、今度はタイアップを始めたりすることもあるでしょう。

束になっても柴崎コウ一人に敵わない、というのは事実です。

漫画やゲームも質が低下しているらしい
 井元もとい  - 09/11/22(日) 14:51 -

引用なし
パスワード
   「ゲーム専門学校からみた風景」鈴木みそ・オールナイトライブ(5)巻収録・エンターブレイン
創作物の質の低下を物語っているこのコミック。
ネットでも話題になったのか、漫画のコピペが出回っています。
内容は、ゲーム専門学校へ通う生徒の質の低下です。
とある専門学校ではゲームの企画書が、アイテムや主人公の名前を白抜きしており、そこに好きな名前をいれるというもので、名称だけが違うおんなじ企画書が山ほど送られて来たそうです。
また、漫画内での○野(コミックビーム)編集長の話では「漫画の専門学校なら目ぼしい生徒が1000人に一人や二人はいたけど、年々レベルが下がってきて、今年はついにゼロだよ」だそうです。どうも、小説だけでなく、レベルの低下は全体に起こっているみたいです。
この作品が掲載されたのが2000年の頭ぐらいなので、それから9年たっています。
こういった質の低下は全体的な傾向らしいのですが。ゲームからは降りているので、良し悪しは不明です。漫画では、ちょっとこれはというような作品が散見されます。とある少年誌に載っていた漫画。帯刀が許されている世界の学生生活を描いたもので、学園内での刀を使った決闘が許されているが、問題はその戦闘シーンです。刀で切りかかったはずの主人公が次のコマではパンチで殴り(刀は?)その次のコマでは刀に戻っていました。これなどは編集者が注意すれば見つけられるものだと思うのですが。

Re:漫画やゲームも質が低下しているらしい
 村松 E-MAIL  - 09/11/22(日) 15:23 -

引用なし
パスワード
   ▼井元もといさん:

マンガ、ネットで探して見ました(結局ネットだ……)。
すごい実態ですね。

昔からそういう傾向はありますが、ここまで無気力なのはすごい。

学校に行っているという体裁のためにお金を払う親がたくさんいますねー。

Re:百人書評
 Ashita  - 09/11/23(月) 0:10 -

引用なし
パスワード
   ▼村松さん:

>束になっても柴崎コウ一人に敵わない、というのは事実です。

なるほど、それなら、柴崎コウさんに「読書ブログ」でも始めていただいた
ほうが、一気に読書人口が増えるかもしれませんね(笑)
それにスポンサーがつくと、また変な方向に行ってしまうのでしょうが…。

それにしても、タレントさんやお笑い芸人さんの影響力は大きいですよね。
最近は、ますます芸人さんの書かれた本が目立つようになりましたし。

そういえば、田村裕さんの「ホームレス中学生」も、普段は本なんて一切
読まない高校生の姪が、珍しく読みたがって、親が買ったというので、
私も貸してもらいました。

本の中に綴られている田村さんのご経験や、心情などを否定するつもりは
まったくありませんが、私は読んでみて、「これが今時のベストセラーなのか…」
(ちょっぴり、がっかり)と思いました。

姪のように、主人公に近い年齢の読者が読むのには、とっつきやすく、
わかりやすい表現で、だからこそ多くの人に読まれたのかもしれませんし、
その後、あの本をきっかけに、読書に目覚める人が増えていることを願います。

と書きつつ、ここでも、「これなら、俺(私)にも、書ける」と思って、
ネットに向かう人が…という流れを想像してしまう、私です。

Re:百人書評
 村松 E-MAIL  - 09/11/23(月) 10:24 -

引用なし
パスワード
   ▼Ashitaさん:
テレビでいつも見ている人に対して親しみがあり、そして、わかりやすい&プラスアルファ何か、があれば売れるのでしょう。
売れないタレント本もあるとは思いますが。
某大物演歌歌手の自伝的な本を頼まれて持ち込んだことがあって、大手出版社の反応が悪くてびっくりしたことがあります。
スキャンダラスなことを赤裸々に書かないと、有名でファンがいるだけでは、商売としては面白くないみたいです。

タレント本はわかりやすく平たいものが売れるようです。

僕が若い頃、本に求めていたのは、自分の知らない深みや高みでしたが、こういう本を読む人は、そういう世界に興味もなければ、探求する知力体力気力もない、みたいな感じでしょう。
そもそも知らない、眼中に入らない、というほうがより正しいかもしれません。

こういう人に僕の本を読んでもらうのはなかなか難しい…(笑)。
しかし、考えないといけないかもしれません。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 Ashita  - 09/11/23(月) 20:49 -

引用なし
パスワード
   ▼村松さん:

>この話には、社会的な要素もあれば、経済的なものもあり、精神的なものや技術的なもの、業界的なものも含まれるので、もやもやとしてわかりにくいかと思います。
>精密な議論をするには、それぞれを切り分けて、「クリエイターのギャラの切り下げについて」と言うようなツリーにすればいいかもしれませんが、僕個人としては、そういう各論を性急に煮詰めていきたいわけでもないのです。
>
>まず、いろいろな人の声が聞いてみたい。

とのことでしたので、なにかの参考になればと、私のネットの
「お気に入り」の中に埋もれていたサイトをいくつか…。

「Bookcrossing.jp―本好きのためのコミュニティ・ブッククロッシングジャパン」
http://bookcrossing.jp/
外国のバッグパッカー達が、自分の本を旅行先で互いに交換しながら長旅を
続けるという話をいろいろな本で読んだことがあり憧れていたので、
「BookCrossing Japan」(http://bookcrossing.seesaa.net/
というサイトを見つけた時に、自分の代わりに本だけに旅をさせるというのも、
面白いかなとおもっていました。
残念ながら、街中でまだ「旅行中」の本を見かけたことはありませんが…。

「ブクログ」
http://booklog.jp/about
子供のころ、ピアノを習っていたのですが、先生の本棚のガラス越に
「トーマス・マン」という名前のついた本が並んでいたこと、その中で一冊だけ
「魔の山」という題名が印象的だったことを覚えています。
そのころからか、人の本棚にはとても興味がありました。

建築関係の仕事について、よそ様の家に出入りする機会が増えたものの、
あまり本棚を目にする機会がないのを、不思議かつ残念に思っていました。
そして、このWeb上に自分の本棚を作れる、人の本棚を覗ける、というシステムに
小躍りしましたが、やはり、ブログに本棚を置いていらっしゃる方を
見かけたことはありません…。

「未知谷のホームページ」
http://www.michitani.com/
出版社さんのホームページです。なにがきっかけでこのサイトを「お気に入り」
登録したのかを覚えていませんが、とても素敵な出版社さんだと思います。
「刊行物の書評」を読んでいると、すべての本を読みたくなります。

「本は借りて読め 家は借りて読め」
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa95631.html
これは、「教えて!goo」の中のQ&Aなのですが、読んで印象に残ったので、
登録してあります。
回答者さんの「本は読み手によってどんどん成長します。」という言葉を大切に、
読み手としても成長していきたいと思います。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 村松 E-MAIL  - 09/11/24(火) 11:01 -

引用なし
パスワード
   ▼Ashitaさん:

こういうリンクはいいですね。
具体的な動きが見えてきます。

*ブッククロッシング、面白いです。
お金のシステムは高度化していきますけど、それ以外のシステムは、痩せていくのが今の日本です。

海外に比べると、やはり日本人はノリが悪いようです。
僕個人が利用するかといったら、正直やはり面倒くさいかもしれません。
もう少し低成長が続くと、こういう動きも元気が出るのでしょうか。

*未知谷

知りませんでした。こういう小出版社もあるのですね。がんばってますね。そして、センスや目配りがいいです。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 車とバイク  - 09/11/24(火) 16:33 -

引用なし
パスワード
   ▼Ashitaさん:

Ashitaさん
もう、ネット上での人との交流はなるべく控えて、とりあえず自分のことをしようと思っているんですが、Ashitaさんのご紹介されているものに感じるところがあったのでこれだけ。

・「ブクログ」…わたしも人の本棚が気になります。人の本棚は、プロフィールを見ているみたいでとても楽しい。

・「未知谷のホームページ」…書評を10ばかり読みました。すっごく良いでね。試みも内容も姿勢も。自社の出版物、潜在的読者、そして読んでもらいたいという思いに、誠実なものをとても強く感じました。サイトのデザインはわたしの趣味には合いませんでしたが、それは運営者が状況から感じるままに方向性を決定されるでしょうね。

・「本は借りて読め 家は借りて読め」…こちらに書かれていることを全て拝見し、本を読む人の感じ方はいっしょだなと思って、安心しました。特別なことじゃないですね、とってもシンプル、ベタに行き着く。忘れられたベタは思い出されるべき。信じます。


昨日書いたことで、今日思い返したこと。
>「伊豆の踊子」「人間失格」「地獄変」「こころ」の装丁が、人気漫画家の手によるイラスト刷新されており、もちろんその意図はポップ同様、手に取るきっかけ作りであり、若い世代への歩み寄りであり、とても良い手法だと感心させられました。


これから新しく出される本の装丁を、人気漫画家に任せても良いわけですよね?

それをあえて古い作品で試みている。

どうしてだろうと考えていました。
やっぱり読まれるべき作品だということを、出版社の方も認識されているんですよね。
読者の目を良いものに触れさせたい。良い目を持って欲しい。良いものを見分けてもらいたい。
良い本が良い本だと気付かれるような将来に備える。もちろん色んな事情込みでの策でしょう
が、わたしは子供っぽいので、業界の方の前向きで攻めの姿勢と捉え、頑張れ!と思います。
裏事情なんかほんとは聞きたくもない。ビートタケシが言ってました。「それは言わない約束でしょ。が忘れられている。」
良い面だけ見せて、盛り上げててくれて構わない。裏でちゃーんと頑張っててくれれば。


明日の風向きは分からないけど、子供は明日も遊ぶ約束をしています。
これからもそうであるはず。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 Ashita  - 09/11/25(水) 1:37 -

引用なし
パスワード
   ▼車とバイクさん:

車とバイクさんの投稿に対しての直接のコメントでなく、失礼にも、
横はいりのような投稿をしてしまったのですが、返信をいただけて
とてもうれしいです。

それと、返信をいただいたことで、私の投稿の大きな間違いに気が付きました。
リンク先のタイトルを転記ミスしておりました。

「本は借りて読め 家は借りて住め」は誤りで、

正しくは、「本は買って読め 家は借りて住め」でした。

これでは、まったく、意味が違ってしまいますよね。
これが、ネットに気軽に書き込みをしてしまうことの、怖いところだと思いました。
自分の不注意を深く反省しています。

車とバイクさんの今までの投稿を読ませていただいて、私もいろいろと感じることがあり、
コメントさせていただきたかったのですが、うまく表現できません。

>もう、ネット上での人との交流はなるべく控えて、とりあえず自分のことをしようと思っているんですが、

とのことですが、また、車とバイクさんのご都合の許す範囲で、ご投稿があったらなあと
密かに楽しみにしております。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 驟雨二郎 E-MAIL  - 09/11/25(水) 14:46 -

引用なし
パスワード
   はじめまして。
漠然と、こういうのはどうだろな、と思ったことを書きます。

この世相、状況悪化に対するささやかな抵抗として。

加速する拝金主義と消費社会の中で流れ去っていっているものを、若い人たちに伝えていく。
本来ならこころで捉えるべきそれを、ある程度意識的に積極的に、まず頭で理解させる。
そうやって教えられた新しい人たちの中から、こころを開花させる者が出てくるかもしれない。
これは、村松さんが最初のメールへの答えの中で書いていらした、作家志望者に「読書しなさい」と言うような「よくわかんなーい」ようなことになると思います。

自ら種を見つけ、水や栄養をやって育てていくべきところを、最初だけ「ほらそこの種を鉢に植えて。水やりは朝1回。暖かくなってきたら夕方にもやれ」なんて世話を焼くのは過保護すぎるのでしょうか。

乱文にて失礼しました。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 車とバイク  - 09/11/25(水) 16:13 -

引用なし
パスワード
   ▼Ashitaさん:
Ashitaさん
「密かに楽しみにしております」
短い言葉がすごく沁みました。とても嬉しくなりました。
来月いっぴからは自分のためだけに使える時間も減ることになったので、空いた時間は自分と家族のために優先します。

一言居士なので、自分で自分が面倒くさいんです。華さんという方の投稿の中に、振り回されるぐらいなら離れた方がいい、という言葉がありました。わかってたつもりがわかってない。
自分の投稿・コメントが残っているというだけでも気になるし、ヤキモキするし、嫌なんです。面倒なタチなんです。最小限にとどめたい。
ここに投稿したものもあとで削除可だから投稿しました。ずるいんだわたしは。今日のこの投稿も今日明朝の内には。

Ashitaさんが、「この方、あの方かな」とわたしが思っている方なら、これからもたぶんこちらから時々接触(発・黙どちらの場合でも)していることと思います。
ただ、Ashitaさんご自身がそれを意識した発信をし、またそれを続ける場合、その状態を窮屈に感じられるときもあるはずです、そんな時(時期)は、ちゃんとAshitaさんご自身のためにやめてあげてください。
ちゃんと伝わっています。ほんとうに。


アップ前に今までのを削除と思ったら、レス付きは削除できないみたいです。当たり前ですね。前後の脈絡がわからなくなる。(ずるいことはできねぇな、ちくしょ…)。
Ashitaさーん、頑張りまーす。それではまた。いずれ!

削除させてー。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 村松 E-MAIL  - 09/11/25(水) 16:47 -

引用なし
パスワード
   ▼驟雨二郎さん:
30代、40代になったら、積極的に若い人に話し、働きかけるべきだと思います。
それが自分の勉強にもなるし。
教えるということは、みんな体験すべきだと思います。

相手が聞いてくれる限りにおいてですが。

職場などで、かつてはオヤジにも説教する場があったと思いますが、いまはマニュアルがあるから、技能の伝授も少ないですね。

むしろ、コンピュータのテクニカルな面だと負けてしまったりする。

しかし、可能な限り、世代を超えて交流すべきです。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 Ashita  - 09/11/25(水) 17:18 -

引用なし
パスワード
   ▼車とバイクさん:

私も、自分の投稿は消せないということに気後れするほうですし、誤解を生んで
キツい突込みをされるのも不安で、今までに掲示板などで発言したことは
ありません。

このサイトでは、村松先生の丁寧なコメントに迎えられ、つい複数投稿させて
いただきましたが、このようなことは初めてです。
テーマが、自分にとっても大切な「本、物を書くこと、読むこと」や、
その行く末を含んだことだったので、今までのように「ROM」って、
他の方のやりとりを眺めているだけではずるいかな、というか、
このような「見て見ぬふり」の姿勢から一歩前に進んでみようと思ったのです。

自分でも、投稿を重ねるうちに、考えがまとまらない上に、微妙にぶれている
ことに気が付きましたが、その経過をまるごと「さらす」というのも、
こういう趣旨の掲示板では、許されるのではと、自分に勝手に言い聞かせながら、
「えいっ」と目をつぶって送信ボタンを押してきました。
(こんなのだから、あの名言を転記ミスしてしまったのですね…)

ところで、

>Ashitaさんが、「この方、あの方かな」とわたしが思っている方なら、これからもたぶんこちらから時々接触(発・黙どちらの場合でも)していることと思います。
>ただ、Ashitaさんご自身がそれを意識した発信をし、またそれを続ける場合、その状態を窮屈に感じられるときもあるはずです、そんな時(時期)は、ちゃんとAshitaさんご自身のためにやめてあげてください。
>ちゃんと伝わっています。ほんとうに。

とのことですが、書かれていることが今ひとつわからなくて、何度も
読み返してみました。
車とバイクさんは、私のことを知っていらっしゃるかも、とのこと!?ですが、
私のほうはさっぱり心当たりの方が周りにいらっしゃいません。
私の周りの読書好きは父、母、妹くらいのもので、いつも寂しい思いをしています。
司馬遼太郎さんがお好きな方なら、なおさら、見過ごすはずはないですのに。

上の「やめてあげてください」「ちゃんと伝わっています」というところを読んで、
私の今までの投稿に、誰か個人的に責めるようなこと、不快に感じさせることを
書いてしまったかと、遡って読んでみとものの、無神経かもしれませんが、
自分ではよくわかりませんでした。
失礼を繰り返さないように、きちんとお詫びしたいのですが。

どなたに対して私は…。車とバイクさん、気になります〜。

一般ブロガー「なーんだ作文って簡単じゃん」
 井元もとい  - 09/11/25(水) 21:53 -

引用なし
パスワード
   ブログが広く知れわたり、誰もがブログを持つようになった今。
かっては作文苦手だと思っていた人も、文章を書くのに抵抗がなくなり、
文章が書けるということは、別段特技でもなくなってしまったような気がします。

たとえば、地方の吉本興業から毎月出されるチラシ。所属タレントが結構な量の文章を書いているんですね。これを見てると、吉本所属芸人に関してはゴーストライターが要らなくなるのではと思ってしまいます。ライター志望者にとっては商売上がったりです。

文章力を上げればいいと単純に考えてみても、大衆はそれほど凝った文章などを求めてはいないと思うので、これからのライター志望者や物書き志望者は、どの方向性を目指したらいいのか、途方にくれてる人も多いのではないでしょうか?

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 車とバイク  - 09/11/26(木) 11:21 -

引用なし
パスワード
   ▼Ashitaさん:

 昨夕、「わたしの勘違いでした、すいません」と返信しましたが、これではスッキリできないよな、と一晩気になっていました。きちんと説明します。


 わたしは、村松さんの文章学校でビケ熊として好き勝手自分のやりたいこと(適当じゃないですよ、一応考えがあってです)をやってたのですが、失礼が過ぎて、七月以来、謹慎(解放して頂いたと考えて納得しています)の身なのです。これが前提。


 十月にあるサイトを見ていて、そのサイトの運営・更新者の方が、どうも文章学校で交流のあった方のような気がしたんです。その内容も、どこか文章学校時代のわたしに比較的肯定的であるようにも感じられたのです。
 接触をした結果、その方が誰であるかがはっきり判明したとは言い切れませんが、交流のあった方であることは間違いなさそうでした。
比較的肯定的であるのかどうかの確認はしませんでしたが、多分そうだろうとわたしは思い込むことで、励みにしました。
 ちなみにその方をAさんと呼びますね。ここまでOKですか?次。


 十一月、こちらのサイトでAshitaさんの投稿をいくつか拝見していくうち、わたしはAさん同様、Ashitaさんもわたしに同調してくれていると感じたんですね。そして単純なわたしは、Aさん=Ashitaさん、なのではないかどころか、自分の中で断定してしまったんです。早合点な奴でしょ。とりあえず進めますね。次。


 そこで少し心配になったのです。Ashita(A)さんの引き続いての同調は嬉しいし励みになるけれども、それが無理に同調させてしまっているなら本意じゃないなと。おかしなことを言った時はちゃんと指摘してくださいよ、という意味で、


>ただ、Ashitaさんご自身がそれを意識した発信をし、またそれを続ける場合、その状態を窮屈に感じられるときもあるはずです、そんな時(時期)は、ちゃんとAshitaさんご自身のためにやめてあげてください。
>ちゃんと伝わっています。ほんとうに。


と、言ったのです。ここまでOKですか?
ものすごく勘違いした話であることは承知していますが、とりあえず次へ。


 昨日の返信から、Ashitaさん=Aさん ではないのだろうと感じ、それとともに、そもそも「同調」って、何言ってんだろ、と自戒しました。
「同調」とは思い上がりも甚だしく、たまたまある件に関して「同意見」だったに過ぎないということに気付きました。ただただかっこ悪いです。


>私の今までの投稿に、誰か個人的に責めるようなこと、不快に感じさせることを
書いてしまったかと、遡って読んでみとものの、無神経かもしれませんが、
自分ではよくわかりませんでした。
失礼を繰り返さないように、きちんとお詫びしたいのですが。


とのことですが、以上の説明から分かって頂けた(?)ように、そもそもAshitaさんの投稿内容が誰かを個人的に責めるようなことしているよ、不快に感じさせているよ、と言いたかったわけではありませんでしたので、その点、くれぐれもご心配なさらぬようにとおもいます。


 わたしの勘違いと思い上がりがAshitaさんを困惑させてしまいましたこと、お詫びいたします。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 村松 E-MAIL  - 09/11/26(木) 13:19 -

引用なし
パスワード
   ▼車とバイクさん:

ビケ熊さんかあ。
なるほどねえ。

勘違いでした、で十分だと思いますよ。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 Ashita  - 09/11/26(木) 13:27 -

引用なし
パスワード
   ▼車とバイクさん:

とても丁寧にご説明をいただき、ありがとうございました。

昨日の夜は、「勘違い」との返信をいただいたものの、どこか落ち着かずにいましたが、
車とバイクさんの説明を読ませていただいて、「私=Aさんではない」ことが、
自分ではっきり確認できて、すっきりしました。

それにしても、ネットでたくさんの人と自由に意見を交換できる手軽さは便利ですが、
知らない人同士が匿名で意見のやりとりをする以上、会って言葉を交わすよりも、
いっそう勘違いや誤解が生じやすいものなのでしょうね。
私もこれから、書くにも読むにも、気をつけていきたいと思います。

Re:一般ブロガー「なーんだ作文って簡単じゃん」
 村松 E-MAIL  - 09/11/26(木) 13:35 -

引用なし
パスワード
   ▼井元もといさん:

署名ライターか、強みを持ったライターでなければ、ライティング・プアになるでしょう。
というか、すでになっています。

ライターになりたければ、自分で万人にウケる強力なネタを探すことですね。

NHK出版『フリー』発売前に全文公開
 sachi  - 09/11/26(木) 20:37 -

引用なし
パスワード
   書籍発売前に全編を無料公開 NHK出版「フリー」で初の試み
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0911/13/news066.html

というニュースを見つけました。

その効果か、発売日を待たずに増刷決定とか。

私はまだ読んでいないのですが、
目次を見ると、ネットと無料ということに関連して、
ひとつのビジネスモデルを考案したのかなあと思いました。

ちょっと気になります。

公式サイト:http://www.freemium.jp/

目次抜粋

●無料のルール
1.デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる
2.アトムも無料になりたがるが、力強い足取りではない
3.フリーは止まらない
4.フリーからもお金儲けはできる
5.市場を再評価する
6.ゼロにする
7.遅かれ早かれフリーと競いあうことになる
8.ムダを受け入れよう
9.フリーは別のものの価値を高める
10.稀少なものではなく、潤沢なものを管理しよう

Re:自分にとっての価値
 火星紳士  - 09/11/27(金) 1:19 -

引用なし
パスワード
   ▼村松さん:
>▼華さん:
>
>>私にとってはやはり「売れているもの=良い作品」ではありません。

>そうなのです。
>いわゆる一人勝ちの状況というのは、どんどん加速していますね。
>
>編集者は、自分の作りたい本と売れそうな本のせめぎあいの中で企画を考えていた部分があるのですが、今は本当にわかりやすい売れ線でないと、会議に通りません。


コレを見て、フト思ったのですが、『「売れているもの=良い作品」ではない。』
ということは、読者の視点でいうと『「多くの人が買ったもの=良くない作品」』

ということになるわけですよね。となると、多くの人が、

「うっかり買ったけど=つまらなかった」とか

「たまに小説読んでみようと思ったけど、=やっぱりつまらなかった」と思ったり。

「こんなに有名で売れている作品が、=この程度なのか。=だったらもっと売れていないものは=ヒドイに違いない」と思ってしまったり。

なんだか負の回転が(^^;


ワタクシも昔は、そんなに小説を読む方では無かったので、こう思うのですが、

「あまり小説を読んだことの無い人にこそ、小説の楽しさがわかる本を勧めてほしい」と思うのです。

(難しい通好みの本と、本当にいい本を分けるのは難しいですけれど、)

そういった本を強く勧める人々(団体)の発言力が強くなれば、流れが変わるのかも知れませんね。(出版社や売り上げ情報よりも、信頼が置ける情報源もしくは人、コミュニティなど)

秋葉原の人々が徐々に発言権を得てきたように、「ここが良いんだ」とか「こういったところが面白いんだ」とか、強く発言し続ける人々が必要なんでしょうね。うむむ。


今までも本のガイドブックというものは数多く出版されてますし、雑誌も出ていますが、選者の(プライド? 見得?)が働くのか、ちょっと難しい本を選びがちな気もします。(簡単で良いもの、というのもまた難しいですが)

読書ファンを増やすために、もっと簡単な、児童文学から読み始めて、次はこれ、その次はこれ、と段階を踏んで紹介するとか、なにか工夫が必要なのかも知れませんね。いまさら大人が児童文学をというのもあるでしょうし、なにか名案があればよいのですが。

読み方のコツを教えるとか、うむむ。

Re:NHK出版『フリー』発売前に全文公開
 村松 E-MAIL  - 09/11/27(金) 11:46 -

引用なし
パスワード
   ▼sachiさん:

ニュースらしいニュースをありがとう。
なるほど、フリーミアムって、いうんですね。

グーグルやミクシィ、メール、僕も無料で使っているものがたくさんあります。

考えてみれば、無料じゃなくちゃ使ってやんないよっ、てところまで、傲慢な意識ありますね。
だって、そういうのに全部お金使っていたら、いくらあっても足りないような気がするし。

こういう本に目を通して、事態を理解しないと次の展望見えないかもしれませんが、そうすると、ますます発想の一元化は加速していくし、競争的にもなるわけで、とってもゲームっぽい。

そして、ゲームの多くは先にアドバンテージを取ったほうがより傾斜的に有利になるゲームなので、結局一人勝ち構造を強化するのです。

勉強しなくてもダメだし、勉強してもダメ。
むつかしい。
横目で眺めつつ(機会があったら立ち読みします)考えていきましょう。

Re:NHK出版『フリー』発売前に全文公開
 村松 E-MAIL  - 09/11/27(金) 17:35 -

引用なし
パスワード
   そんなことを言っていて……立ち読みのつもりが……、思わず買ってしまいましたとさ…。

立ち読みした限りでは、コストパフォーマンスの高そうな、なかなか身の詰まった本です。

プロライターの心得
 井元もとい  - 09/11/27(金) 19:45 -

引用なし
パスワード
   一番最初の文を目にしてるはずなのに、その内容をなぞった投稿ばかり繰り返していました。自分の忘却能力にただ呆れています。すみませんでした。

とあるライターさんに聞いたのですが「ライターは知らないことでも、さもベテランのように書かねばならない」これを知ってライターは無理だと思いました。
漫画家の板橋しゅうほうさんが、ゴリラをどの角度からも描ける様に練習しているという発言と似ていると思いました。
北海道には大宅文庫も国会図書館も無いので資料集めから途方にくれてます。

くすみ書房の取り組み
 井元もとい  - 09/11/27(金) 20:43 -

引用なし
パスワード
   札幌の書店、くすみ書房では新たな読者を掘り起こすために様々な取り組みをしています。
代表的なものに「中学生はこれを読めフェア」(吾妻ひでおの『失踪日記』までありました。たまげました)「なぜだ!?売れない文庫フェア」(普段本屋に並んでいない文庫本〔次郎物語や尾崎翠〕が売れるか試してみよう)などです。
こうした取り組みで新たな読者層が開拓されるといいですね。
特に中学生の本離れストップにはいいかもしれません。棚を直接見ましたが、ちょっと私も買いそうになりました。実際に買いました。
詳しくはhttp://www.kusumishobou.jp/

ガロ読者だった者の価値
 井元もとい  - 09/11/27(金) 20:58 -

引用なし
パスワード
   ▼華さん:
僕が昔ガロの読者だった頃、当時の編集者さんに「人気に踊らされずに好きなものを自主的に選べ」と言われたことがあります。
まあコテコテのガロリストではなく、むしろ漫画が載りやすいのではという欲得で読者になった私だから、こう腹のあたりがこそばゆかった。
その後、バンドブームが起きてイカ天に踊らされながらも、好きな音楽は自分の判断で選んできたつもりです。
でも、年をとると、その手の情報収集がおっくうになる。だから今はほとんど流行に流されています。

僕が思うに、一般の方は、情報を取捨選択している時間がないか、情報をどこから得るのかを知らないでいるのではないかと思うのです。一時期に比べてインディーズバンドの情報誌が減ったような気がします。

でも、流行に流されて何もしないでいるのは気持ちのいいもので、何せマスだから品切れや廃盤がないのですから。でも、その希少盤探求がまた娯楽になったりするものです。

話がそれてしまいましたが。本当にいいものを見つけるより、自分にとって栄養となる創作物を見つけるのが選択肢が多くなった分困難になっているような気がするのですが。

とりとめのない内容ですみません。

Re:自分にとっての価値
   - 09/11/28(土) 4:37 -

引用なし
パスワード
   火星紳士さんへ


>『「売れているもの=良い作品」ではない。』
>ということは、読者の視点でいうと『「多くの人が買ったもの=良くない作品」』
>
>ということになるわけですよね。


誤解があってはいけないので書き込みさせていただくのですが、私はそういう意味で書いたのではなく、必ずしも「売れているから良い作品である」ということは言えない、という事が言いたかったのです。
世の中で売れるものの中には本当に質の良いものも多々ありますが、お金をかけたPRやマスコミを利用した販売戦略が功を奏したものもいくらでも混ざっています。企業が売りたいものを前面に押し出してきて、あの手この手で消費者の気を引いて、それしか目に入らないような雰囲気にしてしまうのです。どこからともなくブームを作るのですね。知らないうちにコントロールしようとしているな〜と、私なんか時々反発したくなるのですが(笑)これでは確かに細々と魂を込めて頑張っているクリエイターがいても見つけにくい、見つかりにくいなぁと思うことがあります。資本が違うというか……。ネットは、上手くやればそういう人にもチャンスを与えてくれるのですけれども、誰でも自己プロデュースできるわけではないですしねぇ。

主観のままに他人に薦めることは結構不毛だと思うのですが、普段本を読まない人に、わかりやすく本を読む楽しさや作品の良さを知ってもらうこと自体はとても有意義ですね。
ただ、普段本を読まない人というのは本を必要としていない人で、どれほど宣伝しようが薦めようが読まないんじゃないかなという気もするのですが…(苦笑)

「本を手に取る人が本に何を求めているのか」も昔と今とでは違うのではないでしょうか。
そして時代とニーズに合ったものだけが売れていく、というのも現実なのでしょう。読書を単なる暇つぶしと捉えている人は、テレビやゲームやネットサーフィンなど代替になるものがあればそれでOKという人もいるでしょう。

しかし本を読まない人が増えたというのには、なにかもっと現代的かつ精神的な、すぐにはどうこうできない根深い問題もあるような気がしてなりません……。

Re:ガロ読者だった者の価値
   - 09/11/28(土) 4:46 -

引用なし
パスワード
   ▼井元もといさん:

上手く言えませんが、知らずに流されているのと、知っていて心地よくたゆたうのとは違うのではないでしょうか(笑)
音楽も少なくとも気に入ったから耳にしているのだと思いますし、それはそれで楽しいもので新たな発見もあるかもしれません。

躍起になって「良いものを見つけよう!」とすることもないと思います。
自分が本当に心地よく思えるものに出逢うための心の準備さえできているなら、案外向こうから飛び込んでくるというようなこともあるでしょうし。

周囲に流されないというのは、自分自身をちゃんと見つめているということではないでしょうか。

Re:くすみ書房の取り組み
 火星紳士  - 09/11/28(土) 11:08 -

引用なし
パスワード
   ▼井元もといさん:
>札幌の書店、くすみ書房では新たな読者を掘り起こすために様々な取り組みをしています。

面白い書店ですね(^^ こういった取り組みはすごくいいです。
ワタクシも中公やちくまが好きなので、写真をみてにんまりしてしまいました。
良いものを宣伝するという事は素晴らしい。これからの日本は質の良い文化を売りにしていかなければいけませんねー(大げさですけど(^^; )

Re:自分にとっての価値
 火星紳士  - 09/11/28(土) 11:50 -

引用なし
パスワード
   ▼華さん:

もちろんです(^^ いいものもあります。

ワタクシが言いたかったのも「売り上げが多い」だけを本選びの基準にすること。それを前面に出して宣伝する出版社側の戦略。これが本を選ぶ上で、ちーっとも役に立ってないということで。どちらかというと逆効果な面も・・・

なので、ここらで別の方向からのアプローチを出版社側にして欲しいな。と思った次第です(^^;

本を選ぶ側も、どれを基準にしたらいいかわからないのだと思います。(自分もよくわからないです(^^;)

たとえば、「何万部突破!」という本を選ぶよりも、「夏の100冊」と書店に並んでいるものの方が「良い作品」が多くて、たまに小説を読む人には、こちらの方が向いているし、ハズレがない。

という事を、普通の「本をあまり読まない人」は知りません。これを喧伝するだけでも、本のファンを増やすという点については、ずいぶん違うと思います。

それでも難しいな、と思う人に、「大人も感動、見逃した児童文学をもう一度読もう」とかいった運動なり、キャンペーンなりをやれば、良い本に出合えて、本の楽しさが伝わるのでは? などと考えています。

今のところ、ネットや紹介本では、個人個人でバラバラのお勧め本を紹介している段階ですが、ちょっとした本の読み方のコツや、(最初は辞書を見ながら読むとか)(海外物は10ページくらいはガマンして読む)とか、そういった簡単なコツとか楽しみ方とか、順番に良書を読める下地を作ってくれるような。そんな、コミュニティ・流れ・集い・等等。が欲しいなと思うのです。

とにかく、本は「おもしろーい」というムーブメントを起こせば、それなりに人気が復活するのでは? と。


やっぱり、「慣れ」ないと良い本も見つけられないですし、そんな人(私?)を手助けしてくれる何かがあればいいな。っと、なんとなくアピールしてしまいました。

意味的には、個人の発言というよりも、興味のある内容だったので、乗っかって書いちゃった。というのが真相です。(^^;

もし、誤解云々で気になされたのであれば、ごめんなさい。売れてる本でいいものもあります。もちろんです(^^; 出版社側の宣伝方法が、ちょっと気になっただけなんですね。(なんか、昨今の報道は、ゴシップ雑誌と変わらない扱いばかりで、ちょっと不満があったのですね、たぶん・・・)

Re:自分にとっての価値
   - 09/11/28(土) 15:38 -

引用なし
パスワード
   ▼火星紳士さん:

そうなんですね。

私には、本屋さんも店頭にはキャッチーなものを並べたりしていろいろ奮闘されているように思います。流行の作家の作品から真面目な小説を漫画にしたものとか、表紙が派手で綺麗なものとか手に取りやすいものがたくさん並んでいて、私も気になってパラパラ読んでみるのですが、そもそもの本好きにはあまり刺さらないものが多いかな?という印象で。
でもあまり本を読まない人には良いアピールになるんじゃないかなという。

面白い・つまらないというのがそもそも主観的なもので、いろんな人に興味を持ってもらうにはそれこそいろんなタイプのものを取り揃えなければならなくなるんですが、1冊読んでつまらなかったからもう本を読まない、という人はやっぱり読む気のない人なんじゃないかなと思います。読む気のある人はきっと、他を当たりますよね(笑)

それと同じで、地道なアピールを繰り返して興味を持つ人というのは、全体的な本の売り上げに結び付かないほど微々たるものだと個人的には思います。だからって無意味だとも思いませんが、作家やライターさんの原稿料が飛躍的に上がるほどでは決してないだろうなー…と。
私は頼まれでもしなければ本を他人に薦めるということをしないし、本が売れないのも本が読まれないのも仕方のない時代の流れのように思うのでそんなふうに考えてしまうのですが(死活問題の方には申し訳ありません)

極端な話、読む気のない人はテレビもネットもゲームもない穴倉に閉じ込めて本を1冊与えて初めて手に取るか取らないか、というくらい読む気がないと思う(苦笑)
今の世の中は、そんな人がかなり多いのではないでしょうか。

Re:なぜ無料なのに書くのか
 井元もとい  - 09/11/28(土) 19:25 -

引用なし
パスワード
   なんか、テーマからそれた話になってすみません。

私も、中間をすっ飛ばして小説家になろうと思っていた時期がありました。
だからレスはビンゴでした。

もともと小説を読むのがあまり得意ではない私には、いまの文学界の現状と課題なんて雲をつかむような話ですが。新人さんは皆それを踏まえたうえで作品にしてるのは凄いです。

小説を書き始めるにはまだまだ読書量が足りないと思うのでした。
私に必要なのは「物語の体操」ではなかった気がします。

「物語の体操」について補足説明。
まあ一度でも小説を書いたことのある人なら耳にしてるかもしれませんが。
タロットカードの要領で、カードに意味深な単語(誠実とか治癒)を書き連ねてランダムに出たカードを元にストーリーを作るというものです。大塚英志が考案しました。すらすらと物語をつむぎだすためには100ストーリィこさえなさいとのことですが。4つで挫折しました。
以下のサイトにパソコン版があります。
http://homepage2.nifty.com/dicek/plotmake/plotmaking.html
でも結局物語に対してモチベーションがないと形にはならないのです。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 紹介  - 09/12/2(水) 15:16 -

引用なし
パスワード
   毎日新聞11月29日朝刊 今週の本棚  荒川洋治氏による「本の読み方(草森紳一著)」評より抜粋

本を読んで、いちどでもいい思いをした人は、同じ思いをもつ人の様子を知ることで自分の思いをたしかめたい気持ちがわきおこる。読む風景に敏感になるのもそのためだろう。読書のよろこびを知ると、周囲やこれまでの自分との距離を感じ、不安感、孤立感におそわれる例も多い。

マーサ・グライムズの探偵小説『桟橋で読書する女』。
ヒロインのモードが「ラモン・フェルナンデス、教えてくれ、もし知っていれば」という詩の一節をよみ、ラモン・フェルナンデスって「何者だろうって考えてしまう」とつぶやくと、友人の保安官サムは、来週図書館で調べてくるよと。彼女は答えを知りたいのではない。自分で考えたいのだ。本を読む人は自分で考えるという世界をもつ人なのだ。サムには、それがわからない。彼女はあきれて、本を閉じる。ぱたんと、本を閉じる。「ここには、乱暴なようで、本に対するいとおしさがある」。


毎日新聞12月1日夕刊 鷲尾賢也氏による「この1年 出版 ―雑誌休刊さらに  書籍部門 問われる編集者の力」より抜粋

来年の国民読書年を前に、今年もぱっとしなかった。
(中略)
とにかく返品がとまらない。
(中略)
広告収入が大幅にダウン。それにともない雑誌の休刊が相次いだ。
(中略)
「雑誌というのは、一人ではできませんからね。かなりの人数を必要とする。編集者を固定するビジネスなので、経営としては、展望が見えないと思ったらやめる他はありません」(相賀昌宏小学館社長)。
「依頼するところから、原稿を整理・構成するまで、その一連を学ぶ場所がなくなってくると、『一冊何か作れ』と言われても、なかなかできない。ますます編集者が劣化してくる」(山口昭男岩波書店社長)
これは「神保町が好きだ!」(第三号)というタウン誌での発言である。この二人の感想のあいだで、各社は苦悩を深めている。といって、雑誌すべてがインターネットに代替できるものではない。そこが悩ましい。
 ただ、確実に活字の領域が狭まってきていることも動かし難い事実である。グーグルによるデジタル化した書籍の全文検索サービス、あるいはアマゾンから発売されたキンドル。(中略)
これらの日本語版の発売は必至であろう。ケータイなどへのコミック配信はすでに始まっているが、出版界はどう対応するのか。
 そんな中、大日本印刷(DNP)を中心にした流通業界再編成の動きは、多くの出版人を驚かせた。(中略)巨大企業の戦略と出版流通がどういう関係にあるのか、いまひとつはっきりしないが、しばらくはDNPから目を離せない。

 書籍部門にもそれほど明るい話はない。村上春樹『1Q84』(新潮社)のミリオンセラー、あるいは川上未映子『へヴン』(講談社)のベストセラーなど、一部に活気があったが、やはり全体的に暗い。新刊点数は増加しているが、売れ行きは前年を下回っている。
 山崎豊子『沈まぬ太陽』(新潮文庫)、司馬遼太郎『坂の上の雲』(文春文庫)などが、書店に山積みされている。映画化やテレビでの連続放映のせいである。こういう機会に過去のベストセラーを手にとるのは悪いことではないが、一方で、新刊に力がない証しなのかもしれない。
 「断る力」「悩む力」「見通す力」「目立つ力」など似たようなタイトルも目につく。また、一部の売れっ子のものだけが毎月のように刊行される。これでいいのだろうか。
 かなりハードなものであるが、上下巻一〇〇〇ページを超える小熊英二『1968』(新曜社)は今年の収穫であろう。膨大な資料を渉猟し、一九六〇年代半ばからの学生反乱から連合赤軍、べ平連、ウーマンリブまで扱った現代史。多くの新聞書評に取り上げられた。一冊七〇〇〇円をこえるにもかかわらず、売れ行きもいいという。
 加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)も話題になった。近代の出発から太平洋戦争までの日本の選択について考えさせられた。高校での講義をもとにした形式にも工夫を感じさせた。
 要するに、読み応えのある本をみんな待っているのだ。こういうときにこそ編集者の力量・見識・アイディアが試される。
頑張ってほしいものだ。


以上、読書と本について、目にとまった記事の紹介。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 驟雨二郎 E-MAIL  - 09/12/3(木) 1:05 -

引用なし
パスワード
   ▼紹介さん:
11月29日の記事は、「読み手側」の話ですね。
私はどうもそっち側が気になります。
読むこと、考えることを守っていく。伝え広めていく。
そういう潮流を醸成してゆかなければならないと思います。

余談ですが、草森紳一(!)。
私はほとんど氏のことを知らないのですが、最近「ユリイカ」荒木飛呂彦特集号に氏が寄せた文章を読んでこれに瞠目し、「そういえば」と、「新潮」に載っていた、氏を追悼する内容の四方田犬彦の連載を読んだりしていたところだったので、実にタイムリーでした。

Re:NHK出版『フリー』読みました
 村松 E-MAIL  - 09/12/3(木) 10:44 -

引用なし
パスワード
   ▼村松さん:

事例を豊富に集めていて、著者もたいへんにクレバーです。
フリーで成功した例がたくさん載っていて視野が少し広がりますね。

しかし、しょせん先行者利益でしかないでしょう。
何もかもがタダが当たり前になったときに、今は目立つフリーも埋没してしまうでしょう。

そして、基本的にはデジタルのいくらでもコピー可能なものがフリーなのであって、食糧などが永遠にフリーになるという話ではありません。

マーケティングの一潮流に収斂することを上手に時代感覚として読ませル本です。

読書メーター
 第八宇宙速度 WEB  - 09/12/3(木) 14:08 -

引用なし
パスワード
   村松様、お久しぶりです。
ホームページの第二のメールを書いた第八宇宙速度と申します。
今回は取り上げていただきありがとうございました。

若干間が空いてしまいましたが、書き込みさせていただきました。

僕が言いたかったことは、すでにメールとして載せていただいたので、本筋については一度置いておき、メール内にて「他の本への誘導」についての追記という形でご紹介しようと思います。

つい最近僕が望んでいたサービスにかなり近いものを発見しました。
そのサービスが『読書メーター』というネット上の無料SNSサービスです。

『読書メーター』
http://book.akahoshitakuya.com/

この読書メーターは、いわゆるミクシィやピクシブのようなソーシャルネットワーキングサービスの亜種です。

このサービスの肝は、『自分の読んだ本を管理すること』にあります。
これは自分が読んだ本を登録することで、その本に対する感想や今まで読んできた本からオススメの本などを紹介してくれるサービスです。

特に自分の趣味と似ている方をお気に入り登録することで、自分の好みに近い本を探すこともできます。

特に本が好きで普段から読んでいる方ならば、かなり面白いSNSだと思います。
個人的には累計ページ数がちょっとお気に入りですw

しかし残念ながらこのサービスもまだまだマイナーなもので、いわゆる普段本を読まない人のためのサービスではありません。
そもそも本に興味がないといった根本的な解決策にもなりません。
ただ実際にこういったネットを有効利用した活用法も出てきているということで、今回追記させていただきました。

それでは今回はこれにて失礼させていただきます。

Re:[雑談からまじめな議論まで]
 村松 E-MAIL  - 09/12/5(土) 12:30 -

引用なし
パスワード
   ▼紹介さん:

ご紹介ありがとう。

>読書のよろこびを知ると、周囲やこれまでの自分との距離を感じ、不安感、孤立感におそわれる例も多い。

これは、初めて聞きました。
携帯メールばかり読んでいる若い人が、本という別世界に入るとこういうことが起きるのでしょうか。
ものすごい本との距離感ですね。

Re:読書メーター
 村松 E-MAIL  - 09/12/5(土) 12:43 -

引用なし
パスワード
   ▼第八宇宙速度さん:

いろいろな試みがありますね。

本を積極的に読もう、選ぼうとしている人には有益かもしれません。

僕の本もささやかに入っています。

もっとコメントを書いてほしいです(笑)。

思いつき
 重い月  - 09/12/11(金) 17:13 -

引用なし
パスワード
   読書により、書く力が上がったと実感したことがありますか?
外国文学の和訳って、名作だったとしても文法・文脈に違和感を覚えながら読む箇所がありますか?
和訳のギコチナサが、外国文学の魅力のひとつだったりします?
名文と名作って違いますよね?
長い小説は、何巻かに分けられてるのより、ぶっとい一冊になってるのが好みですか?
文章上達系の本って、今までに結構読まれました?
異性の作家の小説を読むことより、同性の作家の小説を読むことが多いですか?
持ってる小説を作者ごとに分けると、何人分になりますか?
小説、読んでますか?


思いつき。

全yes&38人

Re:思いつき
 村松 E-MAIL  - 09/12/12(土) 20:40 -

引用なし
パスワード
   ▼重い月さん:

なかなかよい質問♪

Re:思いつき
 Ashita  - 09/12/13(日) 16:23 -

引用なし
パスワード
   ▼重い月さん:
>読書により、書く力が上がったと実感したことがありますか?
  △ 書く力はわかりませんが、文章の違いを感じる力は上がったと思います。
>外国文学の和訳って、名作だったとしても文法・文脈に違和感を覚えながら読む箇所がありますか?
  ○ 一つの文が、数行に渡る長文になっているときには違和感というか、
    読みにくさを感じます。
>和訳のギコチナサが、外国文学の魅力のひとつだったりします?
  ○ サガンから外国小説に入門したせいか、いわゆる翻訳調は好きです。
    訳者にもよりますが。
>名文と名作って違いますよね?
  ○ 読みにくくても、ひきつけられる文章が、確かにあります。
>長い小説は、何巻かに分けられてるのより、ぶっとい一冊になってるのが好みですか?
  × できれば分けてもらったほうが有難いです。
>文章上達系の本って、今までに結構読まれました?
 ○ 小説家志望ではないのですが、文章を書くことが好きなので、いろいろ読みました。
   日常生活で必要な文章を書く上では、勝吉章さんの「X氏のインターネット文章講座」の、
   33項目あるヒントが、とても参考になりました。 
>異性の作家の小説を読むことより、同性の作家の小説を読むことが多いですか?
  × 小説を読むなら、とくに意識して選んでいません。他のジャンルなら目的に応じて。
>持ってる小説を作者ごとに分けると、何人分になりますか?
  ? 持っている小説の数とそれほど変わらないと思います。
>小説、読んでますか?
 △ 読書好きですが、小説以外が多いです。小説を読むときは、ほとんど外国の作品です。
   外国の作品は、時代の背景や民族、文化など、ストーリー以外の部分も
   新鮮に感じるので。
   (日本のドラマは見ないけど、アジアや欧米のドラマは、もの珍しくて見てしまう、
    というような。日本のものも、時代が違うものは読んだりします。)
   日本の小説で、今、手元に残してあるものは、新田次郎さんと佐藤亜紀さんの
   本だけでした。読んだ、という意味では当然もっと多いですが。
   (ノンフィクションやエッセイ的なもの、新書などなら、たくさんあります)


ところで、こちらからも質問させていただいてよろしいでしょうか。
 
「私のような、本好き、読書好きといいながら、文学作品や、小説を中心としては
 読まない者について、どう思われますか?」

Re:思いつき
 重い月  - 09/12/13(日) 18:12 -

引用なし
パスワード
   ▼Ashitaさん:

>私のような、本好き、読書好きといいながら、文学作品や、小説を中心としては読まない者について、どう思われますか?

別に良いと思います。どこかでどなたかがおっしゃっていました。
『読書は孤独になることができる、ほとんど唯一の行為』
孤独になることの善し悪しは、どうでも良いです。ただ同じように感じていますし、感じられるから読書を続けているんだろうと思います。現実逃避、と自覚してしまいそうになることもないではないのですが。
文学作品や小説でなくても、読書は素敵です。ときどきエッセイを手にします。十分孤独を感じることができます。

先週読んだ、『わたしは変温動物』という山田詠美の初エッセイ本は、やはり一晩を孤独にしてくれました。
おもしろい箇所が二つあったので、抜粋します。

1『私はいつも本を読むとき、それを大切にしている。訳が解らないが、少しせつなくなったり、甘い悲しい気持ちになったりするのは誰でもあることだと思う。そして、それは少し困難な事でもあると思う。大きな悲しみやとてつもなく幸福という感情は、物理的な事件によって意外と容易く味わえるものだからである。なんとなくせつない、おかしくもないのに笑いがこみあげるという感じ方は、感性を退化させると出来ないものだと思う。そして、感性の退化した小説は、人間をそういう気持ちにさせることが出来ない。』(「よい小説」より)

よい小説は、感性にうっすらと触れてくる。またそれは、感性のある人にしか読みとることができない、といった意味だろうかな、と。
「モウケの仕組み」をうたった本が、こんな書き方してたら信用ないでしょうね。
小説・文学作品にしか出来ない、また許されない芸当なんだろうと思いました。
同じ読書でも、読み方が全然違う。
前に書いて削除しましたが、
「参考書・辞書」は、受け身の姿勢で読める。
「小説」を読むことは、能動的な行為。
それともつながっていそうだなと思いながら記事を読みました。

2『紳助(島田紳助)のMTVの録画撮り。この紳助さんが、またいいのだ。すごく真摯な人。私、テレビに出て、久し振りに楽しかった。(略)
紳助さんは、今、小説を書いているというから、私は、帯にコピーを書く約束をする。
彼は、本を売るのに、直木・賞というペンネームを使おうかと言って、スタジオ中、大爆笑。』

売れる・売れない、理想と現実。的確に揶揄しているエピソード。

Re:思いつき
 Ashita  - 09/12/13(日) 23:11 -

引用なし
パスワード
   ▼重い月さん:

質問のご回答を有難うございます。

読書好きにも、いろいろなスタイルがあっていいのですよね。
(私は小説メインで読書をしないことを、引け目に感じる時がありまして…)
孤独に浸って、自分と本が静かに対話できる時間の魅力は、読書ならではのものですものね。

私は、これまでずっと、自分の知らない世界や他の人の物の見方を知ったり、
知的好奇心を満足させたい、何か困ったときや悩んだときの解決を見出したい、
そんな目的で本を選び、読んできたように思います。

小説でももちろん、そんな思いを満たしてくれる素晴らしいものがありますが、
どうしても、小説を読むよりも、エッセイなどで著者の生の声を聞きたい、
ノンフィクションや学術系のもの、実用書などで、ダイレクトに好奇心を満たしたいといった、
自分の知りたいことに答えを出すための読書、になってしまいがちなのです。

実は、今回、重い月さんの投稿(質問)を目にして気づいたものがありました。

私は、今まで、このサイトに投稿させていただきながら、自分の視点や意見に一貫性がなく、
どうもひっかかるなと思っていたのですが、その原因らしきものがわかったのです。

このサイトに訪れる方は、おそらく村松先生のメルマガから来られている方が多いでしょう。
(私もメルマガ読者ですが)そのような方々なら、「本好き≒小説好き」
「文章を書く≒小説を書く」と、認識している方が多いのかな、と思ったのです。
当初、私は、そうはとらえていなかったのですね。

ですから、私の初投稿では、「無料の情報は自分でも活用させてもらっているし、
別によいのでは?」といった意見でした。それが、ここにきてやっと、ネットの影響で
「文章でできた作品」と「文章による情報・ネタ」が混同されて、それらの価値、
無料、有料の境目がぼんやりしてくることが問題視されているのでは、と気がついたのです。

齋藤孝さんが「座右のゲーテ」(光文社新書)P151「消費されない作品」の中で
書いていらっしゃいます。

― 今のビジネス社会は、すぐにダイレクトに大衆に受けることを最優先事項に
  おきがちである。
  だが、そればかりを意識すると、一瞬にして消費されてしまって終わりである。―

ただし、情報が作品となったり、作品が情報を兼ねることもありえますよね。
(レシピ本は情報?作品?…闘病生活や困難を乗り越えた体験本は作品?情報?)
私の読書やネット閲覧は、作品を読むより、情報を読むためのものに偏っていそうです。

すみません、話がそれてきてしまいました。

私も、これから、もう少し小説を読もうと思います。(能動的に!)

個人のコンテンツにお金を払う仕組み
 Ashita  - 09/12/13(日) 23:38 -

引用なし
パスワード
   ▼村松恒平さん:

いろいろと動きはあるのですね。
ブログ記事にまとめていらっしゃる方がありました。

「そろそろ個人のコンテンツにお金を払う仕組みが普及してもいいんじゃない?」
(pikio公式ブログ)
http://d.hatena.ne.jp/pikio/20091210/1260454440

Re:NHK出版『フリー』読みました
 Ashita  - 09/12/14(月) 0:04 -

引用なし
パスワード
   ▼村松さん:

「カリスマ書評家がチェックした『フリー<無料>からお金を生み出す新戦略』
のポイント」(ライフハッカー[日本版])

というブログ記事があったのですが、書評ではなく、「チェック」したところの転載でした。
前編・中編・後編と分かれていたので、後編の最後に書評が載っているのかな、
と思い見てみましたが、ありませんでした。

http://www.lifehacker.jp/2009/12/post_1286.html

なんだか、とても読みたくなりました。
(これぞ、無料効果なのでしょうか。)

Re:思いつき
 重い月  - 09/12/14(月) 4:16 -

引用なし
パスワード
   ▼Ashitaさん:
おっしゃるように、「本好き≒小説好き」「文章を書く≒小説を書く」、という認識をお持ちの方は少なくないと思います。さらに「小説=名文」「小説家=名文書き」といった思い込みも。
わたしもそうでしたが、この二年ほどで違うとわかりました。かつてないペースで小説を読んでみたのです。その結果が、「名文と名作は違いますよね?」「和訳のギコチナサが、(外国)文学の魅力の一つだったりしますよね?」と言わせたのでした。

十年ほど前に読んだ本で、作家重松清が語っていたことを理解できました。
『小説には悪文が少なくない』
『雑誌や情報誌の記事は、名文(そこでは「達意平明」とほぼイコールとして書かれてありました)でないといけない。コンピューターのことに関して、稚内で昆布漁をしている人にも伝わるように書くことが求められる』
と言ったような内容でした。

誤解覚悟で言うと、

・名文=達意平明=誤解を生みにくい分、情報伝達に向いている=一語一語にひとつの意味しかない=一度の読みで理解できる=解釈解読はすぐに完了する→咽下・消費

・悪文=クセ・味を持っている=含みや行間により、幾通りにも解釈されてしまいかねない=一語一語のもつ意味が、本来の意味以外のものである可能性も孕んでいる=何か本当に言いたいことは他にもあるような気がする=完読してなお残る読後感→咀嚼・保留


Ashitaさんのおっしゃる、
>「文章でできた作品」と「文章による情報・ネタ」が混同されて、それらの価値、無料、有料の境目がぼんやりしてくることが問題視されているのでは、と気がついたのです。


悪文で書かれた情報は無価値ないし信用性の低い情報になりかねませんよね。
情報には情報に相応しい書き方。小説には小説に相応しいかたち。
『相応しい伝え方』

情報に関しては紛らわしさのない、有用なもののみが結局選ばれていることだろうし、無料ならなお選ばれますでしょう。有料でも選ばれてるものもありますよね。
ただ、有用であるかどうかは提供者が一人叫んでもどうしようもない。判断する人がいないと。判断する人をどうやって募るか。無料は間違いなくひとつの手段でしょう。その後は工夫しだい、段階的に有料化するとか。無料はここまで、さらに詳しいことは書籍で、とか。
受け手側の問題というよりも、提供者自身による提供物のもつ価値の見極め・披露の仕方、こっちの方が甘い気がしています。

無料のものが無価値ではないし、情報であれ作品であれ、提供者が金銭対価を求めるなら有料にすれば良いし、広く知られることを求めるなら無料にするのもひとつの手。入会料だけとるとか。また情報公開日を決めておいて情報価値20,000円に設定、閲覧費は情報価値金額を閲覧希望者の人数で頭割りした分とか。自腹分を減らすために口コミが自然発生するかもしれないし。閲覧希望に到らなかった会は次回以降に持ち越し。持ち越しの間にも好奇心をくすぐり続けるとか。工夫。絶対になにかあるでしょう。

価値があるものを無料で提示しておきながら、タダで手に入れやがって、なんてことは通りませんでしょ?
良さそうって言っておきながら、金をとられると分かったとたん必要ないってか。→そりゃそうでしょうね。
良いものだってはっきり分かる、趣味も合う、買う金に余裕もある、28,000円のジャケット。どこの店でも無料では置いてなさそうだ。→きっと買うでしょうね。
『相応しい提供の仕方』


重松清はこうも言っていたように思います。あくまでもわたしの解釈ですけれど。
『名文を書くコツは、誰がこれを読むのかを意識して書くこと』
『誰がこれを読むのかを意識して書くことができれば、例えば小説を書く場合、その作品には「ぼく」「僕」「ボク」のどの表記が相応しいかを、感覚的に使い分けることができるようになる』 と。

名文家の小説家は、悪文も書けるのかもしれないですね。必要に応じてあえて悪文を書いているのかも。悪文のスタイルを好むファンに合わせて悪文で書き続けている。また、名文も書けるのだけれど、悪文が自分の書きやすいスタイルなのかもしれないし。作品ごとに今回はどうするか(内容も書き方も、書く目的も)対応しているんだろうなぁと思います。

書く物を名文にするか悪文にするか。提供する物を有料にするか無料にするか。
読み手(受け手)は、現れたものを判断するのみ。
『相応しい出し方』、これこそ問題じゃなかろうかと思っています。


受け手の判断の目、趣味、感覚、基準、価値観の低下?
無料、有料問題の原因であるかどうか、もうひとつ実感がないんです。
これが本当であるならば、被害を受ける人、ほうっておけない人、が何とかしていくでしょう。

価値観の多様化、一つに集まってたものが分散、一つ一つが小さくなるのは必至。
村上春樹が一人勝ちであるとするのなら、文学の世界は多様化していないのかもしれない。
文学に描かれていることは、結局人間のこと。真理なんて数はなさそうですし…。多様化しづらいのかもしれない。

村上春樹自身は時代をどう感じているんだろう。無料で誰でも見られる春樹サイトあるのかな?なければ1Q84買いに行くしかないですね。それしか手がなきゃ買う他ない(社員割引使えることだし)。


思いついたまま書いてたらこんな時間!
二時間しか寝られない…。
Ashitaさん、おやすみなさい。

Re:思いつき
 Ashita  - 09/12/14(月) 10:59 -

引用なし
パスワード
   ▼重い月さん:

昨日、いろいろと考えてから、投稿したつもりでしたが、送信してから、
「あれ、新聞だって情報だし」と、文章を作品と情報、みたいにすぱっと二分する
ように書いてしまったなと、もやもやしていました。

名文、悪文という視点からの作品や情報の捕らえ方、なるほどと思いました。
村松先生のおっしゃる、「ネットには編集者がいない」「亜流は亜流」という点にも
つながりますね。

今までも、投稿のたびに、自分の中で考えていることがうまく表現できなくて、
もどかしかったのですが、重い月さんの、理路整然とまとめられたコメントを読んで、
このテーマのことを、すっきりとわかりやすく整理していただいたような気分です。

重い月さんのコメントに対して、もっときちんとコメントしたいのですが、
うまく表現できません。つくづく、自分の考えを文章で表現するというのは、
難しいものです。

ところで、最近、Twitterが脚光を浴びています。
『Twitter革命』(神田敏晶著:ソフトバンク新書)
の中からTwitterの魅力をいくつか挙げると、

 ・140文字の字数制限  
 ・情報のリアルタイム性
 ・伝播力、伝播の速さ
 ・引用、転載のしやすさ
 ・メールを超えるコミュニケーション

などがあり、1つ目の字数制限に関しては、
「(短歌や盆栽、原稿用紙など)制約の範疇にキレイに納めることに様式美を感じる
 (日本人の)DNAが、ツイッターへの書き込み意欲を刺激しているのではないか」
とあります。※()内の言葉は私が前後の文から補足しています。

携帯電話のメール機能の出現で、若者が以前より「文」を書くことにつながった、
という見方があるようですが、それが、Twitterのようなものの出現で進化して、
文を簡潔に書く、要点をしぼって書くといった、表現力に目覚めるきっかけに
なればと思います。
(そこから読書に目を向ける、ということにはならないかもしれませんが)

一方、引用、転載のしやすさを考えると、有用性、信用性、著作権のあるなしにかかわらず、
ありとあらゆる情報、著作、音楽、画像、映像などが、今まで以上に、ネットの上を
駆け巡ることでしょう。

(ただし、Twitterは、アカウントが必ず添えられ、まったくの匿名性ではないので、
 極端な使われ方や、信用性のない情報などは、自然と淘汰されると、著者は
 おっしゃっていますが。)

私も、この著書を読む少し前から、Twitterをはじめましたが、本当に、情報の
飛び込んでくるスピードの速さにはびっくりしますし、その量の調節の仕方、
収集先の選び方も自分次第でカスタマイズできるというところにも魅力を
感じ出しています。

ただ、それなりに本を読み、名文と悪文の見分けがある程度わかる人が使うのはともかく、
中高校生がTwitterやメールの中だけで「文」を知り、読み書きしていくと
どうなってしまうのか、という危機感はありますが。

とはいえ、明治〜大正〜昭和を生きて来られた方からすれば、私たちが今使っている
言葉や文章の書き方も、およそ褒められたものじゃないと感じられるかもしれません。

結局、話し言葉も書き言葉も、どのような形で今後残っていくかは、私たちひとりひとりの
言葉との関わり方次第なのでしょうね。

Re:NHK出版『フリー』読みました
 村松 E-MAIL  - 09/12/14(月) 12:12 -

引用なし
パスワード
   ▼Ashitaさん:

カリスマ書評家が引用だけですか。
批評と紹介もまた全く違うものですね。

しかし、さまざまな要因で批評は力を失いました。
(詳細に論じるとたいへんです)

そして、ネットの口コミが批評の替わりになりました。

口コミは曖昧なものの価値に踏み込んでいく力の弱いものです。
電気製品の評価などはわりと一定しています。
評価のパラメータを一元化できるものについては、よいのです。

さまざまな変質が同時に起きています。
一つ一つは些細な、「別にいいんじゃない」的なものですけど、全体としては、単純な価値観への集約が加速度的に進んでいると思います。

Re:個人のコンテンツにお金を払う仕組み
 村松 E-MAIL  - 09/12/14(月) 12:14 -

引用なし
パスワード
   ▼Ashitaさん:

これいいですね。
ぼくもペイバルを利用しようかと考えていたところで、参考になります。


>▼村松恒平さん:
>
>いろいろと動きはあるのですね。
>ブログ記事にまとめていらっしゃる方がありました。
>
>「そろそろ個人のコンテンツにお金を払う仕組みが普及してもいいんじゃない?」
>(pikio公式ブログ)
>http://d.hatena.ne.jp/pikio/20091210/1260454440

Re:思いつき
 重い月  - 09/12/14(月) 16:22 -

引用なし
パスワード
   ▼Ashitaさん:
Twitter。今のところ、ピンときておりません。 うちは夫婦ともども携帯電話を手放さないか、と言ってるぐらいで。パソコンと固定電話があれば、ほんと事足りる気がするので。
時間潰しになる?小説読みます。緊急な時に便利。でも、家か職場にいるから、いつでも捕まえて下さい。

 ・140文字の字数制限 ・・・・・・えらく短いですね。
 ・情報のリアルタイム性・・・・・・どこかで今起こったばかりのことを、たっ                  た数分のラグの内に知りたいとまでは…
 ・伝播力、伝播の速さ・・・・・・津波が打ち寄せるより早く警報を伝播できれ                 ば、とても有用ですね
 ・引用、転載のしやすさ・・・・・・?
 ・メールを超えるコミュニケーション・・・・・・「あ、そうなんですね…えへ                         へ」としか…

と、よく知らないのでTwitterに対する感想はこんなものしかでてこないです…。
ワールドビジネスサテライトで、その上手い使い方を特集してたのを見ました。
自分の生活リズムになくてはならない状況になったら試してみます。不要と判断したら、携帯電話のように。有用なら大いに利用(しようと)しているかな?


「引用」に関する件。引用するたび「うーん…」と言いながら、結局丸ごと引っ張って載せてしまっております。せめてそこを自分の言葉で書き改めたものを載せるよう努めます。


以上でーす

Re:思いつき
 Ashita  - 09/12/14(月) 19:05 -

引用なし
パスワード
   ▼重い月さん:

はい。おっしゃるとおりで、Twitterにしても、携帯、メールにしても、
とりたてて無くて済む方にとっては、操作を覚えたり、いちいち相手をする!?
時間をとられるのも、馬鹿らしいものです。
(Mixiで応対に?疲れきってしまう方とか、メールの返事が遅いことを気にしすぎて
 しまう方がいらっしゃるそうですが、本末転倒ですよね。)

私は、仕事がら好きなときに、自由に携帯電話でアクセスできるので、
メモしたいことをタグ付きでTwitterに入力しておいて、必要なときに検索をかける、
といった、ツール的な使い方がメインだったりします。

ご自分で何かの組織やグループを運営されている方、交友関係の広い方には、
いろいろと有用な使い方もあるのでしょうが、手持ち無沙汰なときのいい時間つぶしになる、
というのが一般的な使われ方かもしれませんね。

でも、普段接しない人の発想や営み(昼夜逆転している人とか…)が垣間見れる、
(場合によっては会話ができる)というのは、小説を書かれる方なら、人間観察の場として見れば、
相当面白いのではないかな〜と思いました。

もっとオーガナイズを!
 白もじゃ WEB  - 10/2/1(月) 0:07 -

引用なし
パスワード
   こんにちは。

非常に興味深い内容で、むさぼるように読みました。
無料化。大量の駄作。無自覚な亜流。
そして、「拝金主義に基づく競争をやめて、遊ぼう」
非常にわかります。かなり賛同します。

煎じ詰めれば人は今の飯と明日以降の飯の安心を得るためにがんばってきたはずなのに、毎日大量の食料を廃棄しながら、つらいつらいと言っている。なんとも滑稽です。大企業にしても、リストラして退職者をつくるよりは、ワークシェアリングがもっと積極的に考えられても良いのでは、とかねがね思っていました。

今日は、
そのあたりの文脈とは少し異なるのですが、
これはこれとして、
いまの「経済」を前提にした場合のひとつの道かと思うので、
年始に書いた日記の再利用なのですが、
一つの考えを投稿させていただきます。

−−−
2010年01月08日21:14

いま、社会は混沌としています。

これまでのビジネスがこれまでのままでは立ち行かない。
物が売れない。

一方で、いろんな分野で、各種クリエイターが競い合って磨きをかけています。でも、それが世に出て行かないし、お金が回る仕組みは、疲弊している。音楽業界も、イラストや漫画、アニメ。ゲームですらもう老朽化している。どれもすでに何十年もたっているからね。


俺たちが生まれる少し前。
戦後の復興期以降には、

何もないところから、
「鉄道を引いた奴」
「百貨店という“業態”を作った奴」
「宅急便というシステムそのものを作った奴」
「音楽“業界”を作った奴」
「インディーズ“業界”を作った奴」

そういう、

「これまでなかったものを世の中にでっかく仕掛けて、
 金が回る仕組みをつくる奴」がいました。

いま、またそういう奴こそが必要な世の中なんだと思います。

いまの20代〜40代ぐらいがまとまって、
この国の形を復興できるかが、今後の社会の鍵です。

技術者とかクリエイターは一杯います。
商人のような、信用できないインチキプロデューサーみたいなのもいっぱいいる。

けど、正しく大きな志のある、
オーガナイザー
がいない。

技術者と技術者。流通と生産者、日本と海外、作り手と生産者。

そういうのをどんどんつないでつないで、
次第に金が回るようにする。

オーガナイザーとは
「複雑な組織や企画をうまくまとめて運営する人」
とある。 ※出典リンク略

俺は、もう、「クリエイト」に特化する人生をここまで送ってきた以上は、死ぬまでクリエイトに徹しようと思う。

でも世の中にもっと、オーガナイザーがいて欲しいし、
増やしていきたい。

ということで皆さん、オーガナイザーになってください!
もしくは友達をそそのかしてください。

いま、一番かっこいいのは、「オーガナイザー」です!!

前世紀の人たちが作った、やせ細るばかりの老朽化した業界にみんなでしがみつくのはもうやめて、どんどん新しい業界を作ろうぜ。


あーっ、日本にオーガナイザーを!!!!


みんなでがんばろーぜ。
−−−

いままでの仕組みの「中」でがんばる人を一杯増やしたけれど、
仕組みを作る人こそが、この混沌は求めているのではないか、
と思ったのです。

Re:もっとオーガナイズを!
 村松 E-MAIL  - 10/2/1(月) 19:15 -

引用なし
パスワード
   ▼白もじゃさん:

おっしゃる通りのことを僕も感じているわけです。

しかし、なかなかよいオーガナイザーは少ないですね。

オーガナイザーというのは、クライアントを説得するだけではなくて、生産・創造する側も説得しないければならない。
新しい動きに、こちらが無理解であると、誰のためにやっているのか、と消耗するわけです。

そこをうまくやるには、才覚と確信がいります。

時代がもっと悪くなって、今のままではダメだ、という人の割合がさらに増えると、オーガナイザーも仕事しやすくなるのではないでしょうか(笑)。

たぶん、もうすぐそういう時代が来るように思います。

  ツリー表示 ┃一覧表示 ┃トピック表示 ┃検索 ┃設定 ┃「ネットと無料」ニュース・ホーム ┃メンバー登録  
1 / 2 ツリー
前へ→

ページ:  ┃  記事番号:
5,897
(SS)C-BOARD vv3.8.1β4 is Free.
Copyright © 2009-2010 文章学校 All Rights Reserved.