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ここのところ、このサイトや<秘伝>メルマガを読んでは、ネットと無料について
考えていますが、昨日また、思いついたことがありました。
私は、創刊された年に何冊か読んで以来、すっかりごぶさたですが、
『ダ・ヴィンチ』という雑誌に百人書評、というのがありましたよね。
私は面白い企画だな、と思ったのですが、題材にされるのが、毎号一冊だけ
でしたし、自分にとってあまり興味の持てない本だったりして、書評に
参加したことはありません。
今回、こういった書評を寄せ合うということを、ネットならではのスペースの
制約の無さをいかして、、一冊でなく、何冊でも題材にしておこなえば、
面白いのではないかな、と思いました。
すでに、Amazonでは、各商品に「読者レビュー」という欄があって、私は、
本を買うかどうかの判断の参考にするだけでなく、たった今、自分が読んだ本を
他の人がどのような感想を持ったのかを見たり、興味深いレビューを書いて
いらっしゃる方が、他にどのような本を読んでいるのかを、調べたりするのにも
利用しています。
レビューを読んでいると、同じ本でも、賛否両論があって、自分が読んだら、
どちらの感想を持つのだろう、という興味からその本を買ってみて、さらに、
その感想をレビューに投稿してみたり。
特に惹かれるレビュアーのプロフィールは「お気に入り」に登録して、じっくり
その方の読書の履歴をたどり、そこから「こんな本を読みたかった!」と思える
ような本との出会いがあったりもします。
立ち読みとはまた別の、面白い本の探し方ともいえます。
「ネットの中には編集者がいない。」ということですが、せめて、いろいろな人が
同じ本の書評を語り合い、文章の奥深い味わい方、本から読み取るものや
視点などの多様性、違いを知って切磋琢磨することで、次第に書くという行為にも
向上心や、緊張感ができ、結果、本物の文章が求められることに繋がるのでは
ないかと思います。
取り上げる本を、どのように選ぶかや、書評を投稿したくなるような魅力的な
サイトにするということにも工夫が必要でしょうし、冒頭にすでに書いたように、
その本に興味が持てなければ、結局は人の書評も読まないし、読むことより
書くほうにばかり先走る人に対しては、やはり無意味なものかもしれませんが…。
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