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火星紳士さんへ
>『「売れているもの=良い作品」ではない。』
>ということは、読者の視点でいうと『「多くの人が買ったもの=良くない作品」』
>
>ということになるわけですよね。
誤解があってはいけないので書き込みさせていただくのですが、私はそういう意味で書いたのではなく、必ずしも「売れているから良い作品である」ということは言えない、という事が言いたかったのです。
世の中で売れるものの中には本当に質の良いものも多々ありますが、お金をかけたPRやマスコミを利用した販売戦略が功を奏したものもいくらでも混ざっています。企業が売りたいものを前面に押し出してきて、あの手この手で消費者の気を引いて、それしか目に入らないような雰囲気にしてしまうのです。どこからともなくブームを作るのですね。知らないうちにコントロールしようとしているな〜と、私なんか時々反発したくなるのですが(笑)これでは確かに細々と魂を込めて頑張っているクリエイターがいても見つけにくい、見つかりにくいなぁと思うことがあります。資本が違うというか……。ネットは、上手くやればそういう人にもチャンスを与えてくれるのですけれども、誰でも自己プロデュースできるわけではないですしねぇ。
主観のままに他人に薦めることは結構不毛だと思うのですが、普段本を読まない人に、わかりやすく本を読む楽しさや作品の良さを知ってもらうこと自体はとても有意義ですね。
ただ、普段本を読まない人というのは本を必要としていない人で、どれほど宣伝しようが薦めようが読まないんじゃないかなという気もするのですが…(苦笑)
「本を手に取る人が本に何を求めているのか」も昔と今とでは違うのではないでしょうか。
そして時代とニーズに合ったものだけが売れていく、というのも現実なのでしょう。読書を単なる暇つぶしと捉えている人は、テレビやゲームやネットサーフィンなど代替になるものがあればそれでOKという人もいるでしょう。
しかし本を読まない人が増えたというのには、なにかもっと現代的かつ精神的な、すぐにはどうこうできない根深い問題もあるような気がしてなりません……。
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