[プロ編集者による] 文章上達<秘伝>スクール特別企画 「ネットと無料」ニュース

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Re:[雑談からまじめな議論まで]
 村松 E-MAIL  - 09/11/25(水) 16:47 -

引用なし
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   ▼驟雨二郎さん:
30代、40代になったら、積極的に若い人に話し、働きかけるべきだと思います。
それが自分の勉強にもなるし。
教えるということは、みんな体験すべきだと思います。

相手が聞いてくれる限りにおいてですが。

職場などで、かつてはオヤジにも説教する場があったと思いますが、いまはマニュアルがあるから、技能の伝授も少ないですね。

むしろ、コンピュータのテクニカルな面だと負けてしまったりする。

しかし、可能な限り、世代を超えて交流すべきです。
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Re:[雑談からまじめな議論まで]
 車とバイク  - 09/11/25(水) 16:13 -

引用なし
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   ▼Ashitaさん:
Ashitaさん
「密かに楽しみにしております」
短い言葉がすごく沁みました。とても嬉しくなりました。
来月いっぴからは自分のためだけに使える時間も減ることになったので、空いた時間は自分と家族のために優先します。

一言居士なので、自分で自分が面倒くさいんです。華さんという方の投稿の中に、振り回されるぐらいなら離れた方がいい、という言葉がありました。わかってたつもりがわかってない。
自分の投稿・コメントが残っているというだけでも気になるし、ヤキモキするし、嫌なんです。面倒なタチなんです。最小限にとどめたい。
ここに投稿したものもあとで削除可だから投稿しました。ずるいんだわたしは。今日のこの投稿も今日明朝の内には。

Ashitaさんが、「この方、あの方かな」とわたしが思っている方なら、これからもたぶんこちらから時々接触(発・黙どちらの場合でも)していることと思います。
ただ、Ashitaさんご自身がそれを意識した発信をし、またそれを続ける場合、その状態を窮屈に感じられるときもあるはずです、そんな時(時期)は、ちゃんとAshitaさんご自身のためにやめてあげてください。
ちゃんと伝わっています。ほんとうに。


アップ前に今までのを削除と思ったら、レス付きは削除できないみたいです。当たり前ですね。前後の脈絡がわからなくなる。(ずるいことはできねぇな、ちくしょ…)。
Ashitaさーん、頑張りまーす。それではまた。いずれ!

削除させてー。
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Re:[雑談からまじめな議論まで]
 驟雨二郎 E-MAIL  - 09/11/25(水) 14:46 -

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   はじめまして。
漠然と、こういうのはどうだろな、と思ったことを書きます。

この世相、状況悪化に対するささやかな抵抗として。

加速する拝金主義と消費社会の中で流れ去っていっているものを、若い人たちに伝えていく。
本来ならこころで捉えるべきそれを、ある程度意識的に積極的に、まず頭で理解させる。
そうやって教えられた新しい人たちの中から、こころを開花させる者が出てくるかもしれない。
これは、村松さんが最初のメールへの答えの中で書いていらした、作家志望者に「読書しなさい」と言うような「よくわかんなーい」ようなことになると思います。

自ら種を見つけ、水や栄養をやって育てていくべきところを、最初だけ「ほらそこの種を鉢に植えて。水やりは朝1回。暖かくなってきたら夕方にもやれ」なんて世話を焼くのは過保護すぎるのでしょうか。

乱文にて失礼しました。
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Re:[雑談からまじめな議論まで]
 Ashita  - 09/11/25(水) 1:37 -

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   ▼車とバイクさん:

車とバイクさんの投稿に対しての直接のコメントでなく、失礼にも、
横はいりのような投稿をしてしまったのですが、返信をいただけて
とてもうれしいです。

それと、返信をいただいたことで、私の投稿の大きな間違いに気が付きました。
リンク先のタイトルを転記ミスしておりました。

「本は借りて読め 家は借りて住め」は誤りで、

正しくは、「本は買って読め 家は借りて住め」でした。

これでは、まったく、意味が違ってしまいますよね。
これが、ネットに気軽に書き込みをしてしまうことの、怖いところだと思いました。
自分の不注意を深く反省しています。

車とバイクさんの今までの投稿を読ませていただいて、私もいろいろと感じることがあり、
コメントさせていただきたかったのですが、うまく表現できません。

>もう、ネット上での人との交流はなるべく控えて、とりあえず自分のことをしようと思っているんですが、

とのことですが、また、車とバイクさんのご都合の許す範囲で、ご投稿があったらなあと
密かに楽しみにしております。
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Re:[雑談からまじめな議論まで]
 車とバイク  - 09/11/24(火) 16:33 -

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   ▼Ashitaさん:

Ashitaさん
もう、ネット上での人との交流はなるべく控えて、とりあえず自分のことをしようと思っているんですが、Ashitaさんのご紹介されているものに感じるところがあったのでこれだけ。

・「ブクログ」…わたしも人の本棚が気になります。人の本棚は、プロフィールを見ているみたいでとても楽しい。

・「未知谷のホームページ」…書評を10ばかり読みました。すっごく良いでね。試みも内容も姿勢も。自社の出版物、潜在的読者、そして読んでもらいたいという思いに、誠実なものをとても強く感じました。サイトのデザインはわたしの趣味には合いませんでしたが、それは運営者が状況から感じるままに方向性を決定されるでしょうね。

・「本は借りて読め 家は借りて読め」…こちらに書かれていることを全て拝見し、本を読む人の感じ方はいっしょだなと思って、安心しました。特別なことじゃないですね、とってもシンプル、ベタに行き着く。忘れられたベタは思い出されるべき。信じます。


昨日書いたことで、今日思い返したこと。
>「伊豆の踊子」「人間失格」「地獄変」「こころ」の装丁が、人気漫画家の手によるイラスト刷新されており、もちろんその意図はポップ同様、手に取るきっかけ作りであり、若い世代への歩み寄りであり、とても良い手法だと感心させられました。


これから新しく出される本の装丁を、人気漫画家に任せても良いわけですよね?

それをあえて古い作品で試みている。

どうしてだろうと考えていました。
やっぱり読まれるべき作品だということを、出版社の方も認識されているんですよね。
読者の目を良いものに触れさせたい。良い目を持って欲しい。良いものを見分けてもらいたい。
良い本が良い本だと気付かれるような将来に備える。もちろん色んな事情込みでの策でしょう
が、わたしは子供っぽいので、業界の方の前向きで攻めの姿勢と捉え、頑張れ!と思います。
裏事情なんかほんとは聞きたくもない。ビートタケシが言ってました。「それは言わない約束でしょ。が忘れられている。」
良い面だけ見せて、盛り上げててくれて構わない。裏でちゃーんと頑張っててくれれば。


明日の風向きは分からないけど、子供は明日も遊ぶ約束をしています。
これからもそうであるはず。
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Re:[雑談からまじめな議論まで]
 村松 E-MAIL  - 09/11/24(火) 11:01 -

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   ▼Ashitaさん:

こういうリンクはいいですね。
具体的な動きが見えてきます。

*ブッククロッシング、面白いです。
お金のシステムは高度化していきますけど、それ以外のシステムは、痩せていくのが今の日本です。

海外に比べると、やはり日本人はノリが悪いようです。
僕個人が利用するかといったら、正直やはり面倒くさいかもしれません。
もう少し低成長が続くと、こういう動きも元気が出るのでしょうか。

*未知谷

知りませんでした。こういう小出版社もあるのですね。がんばってますね。そして、センスや目配りがいいです。
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Re:[雑談からまじめな議論まで]
 Ashita  - 09/11/23(月) 20:49 -

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   ▼村松さん:

>この話には、社会的な要素もあれば、経済的なものもあり、精神的なものや技術的なもの、業界的なものも含まれるので、もやもやとしてわかりにくいかと思います。
>精密な議論をするには、それぞれを切り分けて、「クリエイターのギャラの切り下げについて」と言うようなツリーにすればいいかもしれませんが、僕個人としては、そういう各論を性急に煮詰めていきたいわけでもないのです。
>
>まず、いろいろな人の声が聞いてみたい。

とのことでしたので、なにかの参考になればと、私のネットの
「お気に入り」の中に埋もれていたサイトをいくつか…。

「Bookcrossing.jp―本好きのためのコミュニティ・ブッククロッシングジャパン」
http://bookcrossing.jp/
外国のバッグパッカー達が、自分の本を旅行先で互いに交換しながら長旅を
続けるという話をいろいろな本で読んだことがあり憧れていたので、
「BookCrossing Japan」(http://bookcrossing.seesaa.net/
というサイトを見つけた時に、自分の代わりに本だけに旅をさせるというのも、
面白いかなとおもっていました。
残念ながら、街中でまだ「旅行中」の本を見かけたことはありませんが…。

「ブクログ」
http://booklog.jp/about
子供のころ、ピアノを習っていたのですが、先生の本棚のガラス越に
「トーマス・マン」という名前のついた本が並んでいたこと、その中で一冊だけ
「魔の山」という題名が印象的だったことを覚えています。
そのころからか、人の本棚にはとても興味がありました。

建築関係の仕事について、よそ様の家に出入りする機会が増えたものの、
あまり本棚を目にする機会がないのを、不思議かつ残念に思っていました。
そして、このWeb上に自分の本棚を作れる、人の本棚を覗ける、というシステムに
小躍りしましたが、やはり、ブログに本棚を置いていらっしゃる方を
見かけたことはありません…。

「未知谷のホームページ」
http://www.michitani.com/
出版社さんのホームページです。なにがきっかけでこのサイトを「お気に入り」
登録したのかを覚えていませんが、とても素敵な出版社さんだと思います。
「刊行物の書評」を読んでいると、すべての本を読みたくなります。

「本は借りて読め 家は借りて読め」
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa95631.html
これは、「教えて!goo」の中のQ&Aなのですが、読んで印象に残ったので、
登録してあります。
回答者さんの「本は読み手によってどんどん成長します。」という言葉を大切に、
読み手としても成長していきたいと思います。
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Re:百人書評
 村松 E-MAIL  - 09/11/23(月) 10:24 -

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   ▼Ashitaさん:
テレビでいつも見ている人に対して親しみがあり、そして、わかりやすい&プラスアルファ何か、があれば売れるのでしょう。
売れないタレント本もあるとは思いますが。
某大物演歌歌手の自伝的な本を頼まれて持ち込んだことがあって、大手出版社の反応が悪くてびっくりしたことがあります。
スキャンダラスなことを赤裸々に書かないと、有名でファンがいるだけでは、商売としては面白くないみたいです。

タレント本はわかりやすく平たいものが売れるようです。

僕が若い頃、本に求めていたのは、自分の知らない深みや高みでしたが、こういう本を読む人は、そういう世界に興味もなければ、探求する知力体力気力もない、みたいな感じでしょう。
そもそも知らない、眼中に入らない、というほうがより正しいかもしれません。

こういう人に僕の本を読んでもらうのはなかなか難しい…(笑)。
しかし、考えないといけないかもしれません。
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Re:百人書評
 Ashita  - 09/11/23(月) 0:10 -

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   ▼村松さん:

>束になっても柴崎コウ一人に敵わない、というのは事実です。

なるほど、それなら、柴崎コウさんに「読書ブログ」でも始めていただいた
ほうが、一気に読書人口が増えるかもしれませんね(笑)
それにスポンサーがつくと、また変な方向に行ってしまうのでしょうが…。

それにしても、タレントさんやお笑い芸人さんの影響力は大きいですよね。
最近は、ますます芸人さんの書かれた本が目立つようになりましたし。

そういえば、田村裕さんの「ホームレス中学生」も、普段は本なんて一切
読まない高校生の姪が、珍しく読みたがって、親が買ったというので、
私も貸してもらいました。

本の中に綴られている田村さんのご経験や、心情などを否定するつもりは
まったくありませんが、私は読んでみて、「これが今時のベストセラーなのか…」
(ちょっぴり、がっかり)と思いました。

姪のように、主人公に近い年齢の読者が読むのには、とっつきやすく、
わかりやすい表現で、だからこそ多くの人に読まれたのかもしれませんし、
その後、あの本をきっかけに、読書に目覚める人が増えていることを願います。

と書きつつ、ここでも、「これなら、俺(私)にも、書ける」と思って、
ネットに向かう人が…という流れを想像してしまう、私です。
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Re:漫画やゲームも質が低下しているらしい
 村松 E-MAIL  - 09/11/22(日) 15:23 -

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   ▼井元もといさん:

マンガ、ネットで探して見ました(結局ネットだ……)。
すごい実態ですね。

昔からそういう傾向はありますが、ここまで無気力なのはすごい。

学校に行っているという体裁のためにお金を払う親がたくさんいますねー。
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漫画やゲームも質が低下しているらしい
 井元もとい  - 09/11/22(日) 14:51 -

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   「ゲーム専門学校からみた風景」鈴木みそ・オールナイトライブ(5)巻収録・エンターブレイン
創作物の質の低下を物語っているこのコミック。
ネットでも話題になったのか、漫画のコピペが出回っています。
内容は、ゲーム専門学校へ通う生徒の質の低下です。
とある専門学校ではゲームの企画書が、アイテムや主人公の名前を白抜きしており、そこに好きな名前をいれるというもので、名称だけが違うおんなじ企画書が山ほど送られて来たそうです。
また、漫画内での○野(コミックビーム)編集長の話では「漫画の専門学校なら目ぼしい生徒が1000人に一人や二人はいたけど、年々レベルが下がってきて、今年はついにゼロだよ」だそうです。どうも、小説だけでなく、レベルの低下は全体に起こっているみたいです。
この作品が掲載されたのが2000年の頭ぐらいなので、それから9年たっています。
こういった質の低下は全体的な傾向らしいのですが。ゲームからは降りているので、良し悪しは不明です。漫画では、ちょっとこれはというような作品が散見されます。とある少年誌に載っていた漫画。帯刀が許されている世界の学生生活を描いたもので、学園内での刀を使った決闘が許されているが、問題はその戦闘シーンです。刀で切りかかったはずの主人公が次のコマではパンチで殴り(刀は?)その次のコマでは刀に戻っていました。これなどは編集者が注意すれば見つけられるものだと思うのですが。
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Re:百人書評
 村松 E-MAIL  - 09/11/22(日) 10:47 -

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   ▼Ashitaさん:

そういう趣旨の書評サイトはいろいろあります。
たださほど力を持っているという話はまだ聞きません。

やがて出てくるかもしれませんが。

力を持てば、今度はタイアップを始めたりすることもあるでしょう。

束になっても柴崎コウ一人に敵わない、というのは事実です。
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Re:ジレンマ
 村松 E-MAIL  - 09/11/22(日) 10:35 -

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   ▼井元もといさん:

昔からライターになる方法ってうやむやで、勘のいい人、行動力のある人、縁のある人がいつのまにかまぎれこんでいるんだよね。

しかし、今は仮になったとしても、その先の夢もチボーもあまりない状況ですねー。
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百人書評
 Ashita  - 09/11/22(日) 9:17 -

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   ここのところ、このサイトや<秘伝>メルマガを読んでは、ネットと無料について
考えていますが、昨日また、思いついたことがありました。

私は、創刊された年に何冊か読んで以来、すっかりごぶさたですが、
『ダ・ヴィンチ』という雑誌に百人書評、というのがありましたよね。

私は面白い企画だな、と思ったのですが、題材にされるのが、毎号一冊だけ
でしたし、自分にとってあまり興味の持てない本だったりして、書評に
参加したことはありません。

今回、こういった書評を寄せ合うということを、ネットならではのスペースの
制約の無さをいかして、、一冊でなく、何冊でも題材にしておこなえば、
面白いのではないかな、と思いました。

すでに、Amazonでは、各商品に「読者レビュー」という欄があって、私は、
本を買うかどうかの判断の参考にするだけでなく、たった今、自分が読んだ本を
他の人がどのような感想を持ったのかを見たり、興味深いレビューを書いて
いらっしゃる方が、他にどのような本を読んでいるのかを、調べたりするのにも
利用しています。

レビューを読んでいると、同じ本でも、賛否両論があって、自分が読んだら、
どちらの感想を持つのだろう、という興味からその本を買ってみて、さらに、
その感想をレビューに投稿してみたり。

特に惹かれるレビュアーのプロフィールは「お気に入り」に登録して、じっくり
その方の読書の履歴をたどり、そこから「こんな本を読みたかった!」と思える
ような本との出会いがあったりもします。
立ち読みとはまた別の、面白い本の探し方ともいえます。

「ネットの中には編集者がいない。」ということですが、せめて、いろいろな人が
同じ本の書評を語り合い、文章の奥深い味わい方、本から読み取るものや
視点などの多様性、違いを知って切磋琢磨することで、次第に書くという行為にも
向上心や、緊張感ができ、結果、本物の文章が求められることに繋がるのでは
ないかと思います。

取り上げる本を、どのように選ぶかや、書評を投稿したくなるような魅力的な
サイトにするということにも工夫が必要でしょうし、冒頭にすでに書いたように、
その本に興味が持てなければ、結局は人の書評も読まないし、読むことより
書くほうにばかり先走る人に対しては、やはり無意味なものかもしれませんが…。
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Re:[生活や業界の状況]
 杉菜  - 09/11/22(日) 8:36 -

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   華さま、大切なことを教えてくださってありがとうございます。

>祖母は絵も好きで美術館にもよく出かけていきますが、絵画やら音楽やら小説やら有名なものは知識として一通り知っていないと恥ずかしいとよく子供のころに言われました。


素敵なお祖母様ですね。学生のころ、とても趣味のよい友人がいて、小説はもちろん、絵も音楽も芝居もひととおりのものは観ていて、高価ではないけれど、いつも仕立てのいいお洋服を着ていたことを思い出しました。


向田邦子さんあたりの世代の方のエッセイを読むと、ご両親に、そのような躾を受けたことがそこはかとなく感じられる文章が出てきたりします。
記憶がおぼろなのですが、たとえば、

>子供のころ、母親に連れられてよく映画館に行った。
>母が私に見せたのは、白黒のヨーロッパ映画(たぶん「制服の処女」とか?)が主だった。母は私に見せるためではなく、自分が見たかっただけなのかもしれない。映画の内容は五歳の私にはさっぱりわからなかったが、ただ、丹念に画面を追う母の白い横顔が美しかったのを覚えている……

そんな一文をどなたかのエッセイで呼んだ覚えがあります。
戦前にこういう暮らしができた方というのは、おそらく東京の山の手育ちで、そこそこ裕福な家庭の方であったと思います。この一文を読んだとき、一瞬、私は暗い映画館の中にいて、隣に座る「母」の横顔が、スクリーンの明かりに照らされて白く光るのを「見ました」。

本(文章)ってすごい……と、またその話に戻ってしまうのですけれど。たぶん、この一文を今だに覚えているのは、自分が、教養というものを授けてくれる「母」をシンボライズとして「見る」ことができたこと、また、それを伝える文章の力に打たれたこと、そして、意味などわからなくとも子供のうちからよいものをどんどん見せていくと、記憶は何かの結晶のようにその人の身内に残り、文章で書きあらわす、あるいは何かの作品を作る、あるいは立ち居振る舞いににじみ出るといった形でいつか結実する――そうしたことが込められている一文であったからだと思います。

お金持ちの方、ハリウッド映画なんか見ていないで、バレエの公演でも何でも観に行ってください! と、声を新たにしてしまいます(笑)。ほんと、S席2万円とかたいそうな値段ですから。でも、行くと、確かに、集まっているのはバレエやってます(知人でなくても、体型と歩き方でわかる)という感じの人ばかりです。

大人が作った一流のものというのは、映画でも小説でも舞台でも、わかりやすくはないです。でも「見栄」(知っていないと恥ずかしい)は大切です。無理やりでも観ていると、あるいは音楽なら聴いていると、いつか、自分の身内に染みていきます。

本も、たとえば、「意味などわからなくても岩波文庫の青帯はぜんぶ読む。でないとカッコ悪い」といったささいなきっかけがないと、なかなか読み始められるものではないのかもしれません。

今は、「知らないとカッコ悪いもの」の基準が、何だか、「知らなくても実はどうでもよいもの」に移ってしまっている気がします。どうでもいいものをいかに付加価値を見せて売るかが「商売」に……。

しかし、大衆は馬鹿ではないです。あらゆるものが売れなくなっているのは、「エスキモーに氷を売る」ような真似をし続けた、製作者側への罰です。

長くなってすみません。読んでくださってありがとうございました。
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Re:[生活や業界の状況]
   - 09/11/22(日) 5:07 -

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   杉菜さん、こんにちは。

>小説家志望とか、そういう人以外で、いわゆる「読書家」にあったことは皆さん、ありますか。

少なくとも私の周囲にはいます。書かないけど読みまくりたい人。ただ、読書家の方はそれだけ多くの本を消化するので手当たり次第に買うというのでは経済的に大変とかで、もっぱら図書館を利用するそうです。
……やはり本屋さんの売り上げには結び付かないのかもしれません。
私は好きな時に読みたいので必ず本屋で新しいのを買いますが、文庫はともかくハードカバーの新刊は高いので、良さそうなのがあってもやっぱり躊躇します。
ハードカバー買ってつまらなかったら、正直「お金返して」って思いますもの(笑)
いわゆるママ友たちとお話することもありますが、そういえば読書のどの字も出てきたことがありません。何読んでる〜?という話題にすらなりません。本を読む人と読まない人できっぱり分かれてしまっているような気がします。


あと、バレエは志していなくても公演を観に行くことはありますよ!
祖母は好きみたいでよく観に行ってます。DVDも集めてますし。まったく無知ではありますが、誘われて私も時々行くことがあります。
祖母は絵も好きで美術館にもよく出かけていきますが、絵画やら音楽やら小説やら有名なものは知識として一通り知っていないと恥ずかしいとよく子供のころに言われました。たしなみというやつですね。
昔はそこそこ裕福な家の子は親に連れられて演奏会や美術館へせっせと足を運んだものだとか。
でも今はかなりお金持ちの家の子でも知らないし興味がない……そもそも親に知識も馴染みもないので教えられないのです。それでは子供も興味を持ちにくいでしょうね。自分は本を読まないのに子供に難しい本を読めといっても説得力がないような……。


芸術とか美術とかもちろん良い小説も含めて、この世の粋と言われるものに幼い頃から触れさせて、素地を作るのは結構大切なのかなぁと書いていて思いました。
なにはともあれ、知らなくては始まりませんものね。。。
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ジレンマ
 井元もとい  - 09/11/21(土) 22:18 -

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   >修行になる、ステップになる、ということがあればいいですが、簡単にいうと使い捨てで、そういう要素も希薄な感じですね。

お返事ありがとうございます。
ライター志望者が、実績作りに血眼になるのは、ライター志望者のジレンマが影響しているのだと思います。つまりライターとして仕事を取るには、活字媒体に掲載された自分の文章を提示しなければならない。ところが駆け出しのライターを使ってくれる活字媒体はほぼ皆無。つまり永遠にチャンスが来ないというのが駆け出しライターの現状です。そこで、なんでもいいから仕事に飛びつくのですが。ネット系の仕事は実績にはならないことに気づきます。それまでの使い捨て要員ということですね。
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Re:[生活や業界の状況]
 杉菜 E-MAIL  - 09/11/21(土) 19:18 -

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   ▼狭矢さん:

こんにちは。レスくださってありがとうございました。

文学部の学生さんたちが、ちゃんと本を娯楽として読んでいらっしゃることに、少し安心しました。
教科書や参考書しか読まない人、たしかに私のまわりにもいました。
楽しんで読んでくださる方がいないと、本屋(編集者も含めて)は倒産してしまいます!

鳩山不況で就職内定率か最悪……
というニュースを読み、まず思ったのは、

また、本を読んでくれる人が減る

ということです。
衣食足りて礼節を知る……というのとはちょっと違いますが、
明日はどうなるかわからない身で、絵空事の恋愛小説やファンタジーや血湧き肉躍る冒険小説を読めといっても無理な話です。

本当は、気の沈んでいるときこそ、本はカンフル剤になるのですが。

戦後、円本が大ブームになったときと、今とではたぶん、状況がまったく違うのでしょう。
何もなくとも、明日はもっとよくなるという希望があったから、みな、なけなしのお金をはたいて、娯楽本を買ったのだと思います。

……なんて、社会のせいにしていてはいけませんね。
どうな状況でも、手に取りたくなる一級の娯楽本つくりを目指して、頑張りますっ。
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Re:とりとめもなく…
 村松 E-MAIL  - 09/11/21(土) 13:09 -

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   ▼Ashitaさん:

結局評価といういちばん人にしかできない機能を手放すことでシステムや合理化が成り立っているのです。

ブックオフも、旧来の古書の価値評価というものを捨てたところで、マニュアル化できたでしょう。

建築は、法律や施主、素材など外のものに縛られることが多いですね。

文章は自由ですが、自由なわりにみんな何かをお手本にして同じようなものを書いている。
それがつまらんですね。
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Re:質問なんですが
 村松 E-MAIL  - 09/11/21(土) 12:58 -

引用なし
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   ▼井元もといさん:

そういうことが価格を切り崩している面はたしかにあります。

その仕事がたくさんあれば暮らせるのか、というは一つの基準だと思います。
一日コンスタントに4,000字書いて10万円そこそこでは、ワーキングプアもいいところです。

修行になる、ステップになる、ということがあればいいですが、簡単にいうと使い捨てで、そういう要素も希薄な感じですね。
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